【書籍】『天帝のみぎわなる鳳翔』読破
「古野まほろ」著、同名の主人公とその特異な友人達が推理合戦を繰り広げる『天帝』シリーズ第四弾です。
今回は海の上、空母内での毒殺事件・・・・・・「誰が」・「どのような手段で被害者に毒を」の謎を巡っての緻密な推理合戦の開幕です。
本は分厚いのですが、行間広く・字も大きく・余白多しの三拍子にてそんなに身構える必要はありません。
ただ、繰り広げられる怒涛の言葉には若干の【慣れ】が必要かと思いますが・・・・・・。
本シリーズの設定、また今までのストーリーおよび登場人物が分からないと厳しい面もあるので、第一弾からの読破をお薦めします。
ちなみにこのジャンル自体への入門書には全く適していない作品と(シリーズ全体を通して)私は思います。(人それぞれとも思いますが──。)
一言でいうと
~分かった者同士で楽しむ作品~
読者自体も著者と一緒に【本格】の共犯者となって、推理を楽しむ作品です。
~まだまだ色々な【書き方】が出来るもんなんだなあ~
まあ、最近は内容よりもその【書き方】、文体ばかりが目立つ作品、際立つ作品が多いのもどうかと思いますが・・・・・・。
最後に過去の作品の感想へのリンクを──
『天帝のはしたなき果実』
『天帝のつかわせる御矢(みや)』
『天帝の愛でたまう孤島』
(記:スッタコ小僧)
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