【書籍】『シャーロック・ホームズの事件簿』再読(?)
「コナン・ドイル」著、名探偵「シャーロック・ホームズ」の【最後の短編】、第五弾です。
まあ、「新潮文庫」・「延原謙(のぶはら・けん)」訳の【割愛版】シリーズはあと一冊『~の叡智』があるのですが・・・・・・。(本作も二編割愛されています。)
本作の感想は
《怪奇色》に突っ走って《推理(/トリック)》がちょっと・・・・・・という作品と
この晩年に来ても今の作品のお手本(基本)となる《推理(/トリック)》を持ってきてくれる作品
がハッキリ分かれている/分かる話が多かったかな。
読んでいる内に自然と解答が分かってしまうのは、
昔見た実写化【ドラマ】の影響(記憶)?
多くの推理小説の基本となる《展開/トリック》満載だからか?
多くの推理小説を読んで私が少しは成長した結果か?
いずれにしても読み易く、「ホームズ」が活き活き、冒険活劇を楽しむ事ができます。(古臭さを感じさせず、逆に新鮮味さえ感じます。)
※『~最後の挨拶』では第三者の語りが楽しめましたが、今回はなんと「ホームズ」の語りも楽しめます。
■高名な依頼人
~悪党に(恋愛)熱をあげた良家のお嬢さんの熱冷まし~
■白面の兵士
大切な戦友が行方不明!?、何やら彼の両親が事情を知っているのだが、けんもほろろに追いかえられた人物からの依頼。
果たして戦友の身に何が・・・・・・。
■マザリンの宝石
~宝石奪回作戦開始!!、「ホームズ」の罠が光る!!~
■三破風館
屋敷買取希望・・・・・・えっ、家具、衣類、全て!!
持ち主の老婦人は身に起こった突然の奇妙な出来事に戸惑い、「ホームズ」へ救援依頼。
■サセックスの吸血鬼
愛する妻が吸血鬼!?・・・・・・赤ん坊の血を口の周りにつけているのを取り押さえられる。
動転する夫、果たして事件の真相は──。
■三人ガリデブ
奇妙な遺言、三人の「ガリデブ」姓を持つ人物を見つけると遺産相続!?。
事件の裏に隠された陰謀とは──。
■ソア橋
三角関係の果てに・・・・・・女性家庭教師が資産家の奥さんを銃殺。
女性の無実を訴える資産家、事件に蠢く《執念》に挑む「ホームズ」。
■這う男
高名な教授が異常行動!?。
事態を重く見た教授の娘の婚約者からの依頼により「ホームズ」動く。
■ライオンのたてがみ
突然倒れた男性──その体には鞭で打ったような無数の「みみずばれ」。
喧嘩&恋敵だった人物に疑いの目が向けられますが・・・・・・。
■覆面の下宿人
サーカスのライオンに襲われ夫は死亡、妻は顔を無残な傷を追う。
妻が語る事件の真相とは──。
シリーズの一覧はこちらへ。
(記:スッタコ小僧)
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