【書籍】『きみとぼくが壊した世界』読破
「西尾維新」著、事件はそんなに奇抜ではないのですが【登場人物達の奇抜さ】を楽しむ【推理小説】です(今回は、短編集といった方が適切かな)。
【学園ミステリ】シリーズと思っていましたが、今回は「病院坂黒猫(びょういんざか・くろねこ)」(「くろね子」)と「櫃内様刻(ひつうち・さまとき)」が学園を飛び出し、ロンドンと海外へとの展開となっています。
楽しみなシリーズだったのですが、本作を読んだ感想は──《ごった煮》!?。
【長編には出来ない(長編ではもたない)】いくつかのアイディア(小トリック)を盛り込んでみた
との印象が拭えない作品となっています。(登場人物も少なく、前述の【奇抜さ】も今までの作品と比較して十分に楽しめなかったし。)
「病院坂黒猫」と「櫃内様刻」のやり取り、特に「病院坂黒猫」の異常にハイテンションな部分が描かれていた点はとても楽しめましたが。(他のシリーズと異なり【推理】部分を大いに期待している作品なので。)
また、会話の中で【推理小説】に対する書き手の考え・気持ちを登場人物達が色々と代弁(!?)している部分、「成る程」と思う点もあり・・・・・・。
全体的に舞台を海外に持ってきたというだけあり、ロンドンという街を十分に楽しませてくれる、ロンドン観光気分が味わえる作品となっています。(幾分、序盤は「まだ・・・」とやきもきしますが。)
(記:スッタコ小僧)
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きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)作者: 西尾 維新出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/08メディア: 新書 西尾維新のライトノベル・ミステリ。 筆者の作品の中ではこのシリーズが一番好みだ。 ... [続きを読む]
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