【書籍】『シャーロック・ホームズの思い出』読破
「コナン・ドイル」著、名探偵「シャーロック・ホームズ」の事件簿──短編集第二弾です。
「新潮文庫」、前作に引き続いて今作でも「やってしまっています」・・・・・・原本から一話カットです。
巻末の訳者「解説」より、どうやら紙幅(しふく)の制限だそうです・・・・・・信じられない、原作から削るって「あり」なのでしょうか。(歌[曲]では勝手に付け足した事で大騒動が起こったのに。)
短編集第二弾も【冒険】&【推理】が盛りだくさんです。
ただ、読み終わった後思い返すと・・・・・・
(1)「ホームズ」の活躍を経ずして、解決してしまった事件(/犯人に自滅・天罰!?)
(2)暗号を扱った事件
の比率が多かったような・・・・・・(1)は「ホームズ」の名推理&(『緋色の研究』のような)犯人逮捕の鮮やかな手並みを楽しみにしているだけにちょっと残念です。
(2)は私が嫌いな部類の【謎】なので──まあ、人それぞれ好き嫌いがあるのでしょうがない部分ですが。
さて、前作の記事と同様に目次(事件一覧)を記載しておきます。
本作では「ホームズ」が探偵を目指す契機となった事件、探偵を開業(?)してから初期に扱った事件、そして一時的に姿を消す『最後の事件』が収録されています。
あと、「ホームズ」の兄「マイクロフト」が登場します。
・「白銀号事件」
⇒馬失踪&殺人事件──トリック&話の流れ共に記憶に残っていた作品でした。
それだけ、印象深い作品です。
・「黄いろい顔」
⇒仲睦まじい夫婦に亀裂!?──隣に越してきた二階から覗く不気味な顔とは。
・「株式仲買店員」
⇒これも古今東西、事件の流れ・謎(解答含む)類似の作品が溢れている。
・「グロリア・スコット号」
⇒前述の「ホームズ」が探偵を目指す契機となった事件です。
・「マスグレーヴ家の儀式」
⇒前述の探偵を開業(?)してから初期に扱った事件です。
・「背の曲った男」
⇒こちらも仲睦まじい(中年)夫婦に亀裂!?──夫人と被害者しかいない部屋・・・・・・犯人は夫人!?。
・「入院患者」
⇒【旧悪】が追ってくる作品多いなあ。
・「ギリシャ語通訳」
⇒ちょっと飛躍しすぎでは・・・・・・。
・「海軍条約文書事件」
⇒「白銀号事件」に続いて久しぶりに【推理】らしい【推理】です。
・「最後の事件」
⇒巨悪「モリアティ教授」との対決です。
(記:スッタコ小僧)
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