【書籍】『千里眼』読破
「松岡圭祐(まつおか・けいすけ)」著、【大冒険活劇】・・・・・・確かに【映画】向きの作品です。(でも、本作発表時点の邦画に本作品を十分に実写化できる力があったかは微妙。)
『催眠』を読んだ時は、意外と《地味》な作品だな・・・と当初イメージしていた著者の作品像を裏切る印象を受けました。(つまらなかったわけではありません。)
今回はイメージ通り、いやイメージ以上に終盤にかけては【スケールが大きく、雪崩れ込む怒涛の展開】が待ち受けています。
確かに人気シリーズになるわけだ、納得──。
元エリート航空自衛官(凄腕パイロット)のカウンセラー「岬美由紀(みさき・みゆき)」。
彼女が【千里眼】・・・・・・ではなくて、【千里眼】と呼ばれる程の心理分析(相手の心を見透かす能力)に長けた上司を持つ──まあ、【千里眼の弟子】といった所でしょうか。
まず、上記であらすじ・タイトルから抱いていたイメージ(予想)を裏切ってくれました。
てっきり主人公が【千里眼】且つ超人、《スーパーウーマン》のヒーローかと思っていました。
確かに文武両道・戦闘機も操る《スーパーウーマン》なのですが、弱い面&苦悩する面も描かれていて普通の人間的な面を伺わせる事で、好感+共感し物語に引き込んでくれます。
国家を揺るがす大規模な破壊活動を企む「恒星天球教」と名乗る集団、実体が物語の終盤まで全く見えて来ない不気味な相手とのまさに【死闘】──。
かつての上司からの要請で事件の一端に関わり、その後は患者の少女が巻き込まれていた事から自分から事件へと乗り込んで行く・・・・・・ちょっと格好良過ぎるなあ、でもそこが定番ながら盛り上ります。
流石──今後、続編を読むのが楽しみになりました。(また読みたいシリーズが増えたなあ・・・・・・読みきれないよ。)
(記:スッタコ小僧)
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