【書籍】『ドラゴン殺人事件』読破
「ヴァン・ダイン」著、最後まで真相を勿体つける・・・典型的な名探偵「ファイロ・ヴァンス」の登場するシリーズ第七弾です。
お馴染みのニューヨーク郡地方検事「マーカム」と「ヒース」部長刑事と共に初めは失踪と思われた事件の渦中へと・・・・・・。
本シリーズ全十二作と少ないのですが、私は未だ全て読んでいません──近くの図書館に置いていないのが原因です。
まあ、予約して取り寄せてもらえば良い事なのですが・・・・・・。
実は図書館の予約って、最近はあまり活用していません──目的の本が貸し出し中だったら、別の本を借りれば良いので。
シリーズ物は早く続きが読みたいと思う事もありますが、昔と比べると気長になりました。
それだけ、最近は読みたい本がたくさんあるという事でもあります。
今回はプールに飛び込んだまま浮かび上がらず、そのまま行方不明となった青年の事件です。
おおっ、【人体消失】トリックかと意気込んだのですが──
プールは野外、事件発生は夜もかなり更けてからで衆人環境といっても視界は悪く・・・・・・
まあ、プールから出て行った足跡がなく、加えてプールから水を抜くとそこに人間のものとは思えない足跡が──といった謎はあるのですが。(そのプールには「ドラゴン」に纏わる伝説が・・・すわっ、足跡は「ドラゴン」のものかと。)
ちょっと今まで読んだシリーズの作品と比較すると上記の不気味さ意外は特に際立った点がない作品でした。
私はもっと【大掛かりな仕掛け(トリック)】を考えていたのですが、結局<事件の真相>は・・・・・・ヒントは十分だったので、【大掛かりな仕掛け(トリック)】を予想していた私の推理(想像)が飛躍しすぎていたのですが。
まあ、久しぶりの著者の雰囲気──読了後、「ああ、推理小説を読んだなあ。」と感じる事ができました。
竜に関する薀蓄は良いのですが、事件があった屋敷の主人の趣味である熱帯魚に関する薀蓄が真相披露直前の終盤に嫌に長々とやられた時はちょっと「ぐったり」しましたが──いいから早く真相披露をと。
さて最後に著者の作品一覧を載せておきます。
作品名 |
ベンスン殺人事件 |
カナリア殺人事件 |
グリーン家殺人事件 |
僧正殺人事件 |
カブト虫殺人事件 |
ケンネル殺人事件 |
ドラゴン殺人事件 |
カシノ殺人事件 |
ガーデン殺人事件 |
誘拐殺人事件 |
グレイシー・アレン殺人事件 |
ウインター殺人事件 |
かなり昔に読んだので、読んだか読まないかがあやふやな作品あり。
(記:スッタコ小僧)
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