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2008年10月10日 (金)

【書籍】『夢の守り人』読破

 「上橋菜穂子(うえはし・なほこ)」著、三十路女用心棒「バルサ」の活躍する《守(も)り人》シリーズ第三弾です。

第一作『精霊の守り人』、第二作『闇の守り人』と続けてどんどん面白くなっているので、期待して手に取ったのですが──。

 前作『闇の守り人』では『精霊の守り人』に出た人物がほとんど登場しませんでしたが、話(ストーリー)で「ぐいっ」と引っ張ってくれました。(「カンバル」の大いなる謎・・・・・・感動したなあ。)

今回は・・・・・・『精霊の守り人』に絡んだ説明が多すぎます。

 『精霊の守り人』に登場した人物が多数というか、【全員集合】です。
そのため、人物説明・(第一作の)エピソードに序盤、多くの頁が割かれている印象を受けました。
上記の影響でいつものテンポがなくなっています。(いつもの早い展開ながらも充実した内容が今作では・・・)

 大呪術師「トロガイ」の過去、「バルサ」の幼馴染「タンダ」の大ピンチ・・・・・・そして「チャグム」との再会。
本来ならもっと盛り上って良いはずが、《あっさり》──。
ちょっと残念です。

 まあ、『精霊の守り人』の後日談、「バルサ」と「チャグム」の再会を入れた外伝/ボーナストラックと思えば・・・・・・。

 夢に囚われ眠ったまま起きなくなる・・・・・・<魂抜け>と呼ばれる事象が広がります。
<魂抜け>となった姪を助けるため、「タンダ」は<魂呼ばい>を試みますが──。

 一方、「バルサ」は<木霊の想い人>と呼ばれる歌い手を人攫いの手から救います。
<木霊の想い人>・・・・・・何故か数日前より夢にうなされるように。

 宮中では第一皇子を失った「一ノ妃」が<魂抜け>に、そしてついに「チャグム」まで・・・・・・

といった内容となっております。

~補足~
【アニメ】の話ですが、本作のエピソードを<中途半端にアレンジ>し<中途半端な長さで入れたなあ>と思います。

(記:スッタコ小僧)

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