【書籍】『名探偵は千秋楽に謎を解く』読破
「戸松淳矩(とまつ・あつのり)」著、長編【推理小説】です。
タイトルから分かるように【相撲】が絡んできます──かといって別に詳しい知識が要る訳ではありません。
今回の事件が江戸下町の小さな相撲部屋「大波部屋」を中心に発生し、本書の【名探偵】が──であるからです。
■「大波部屋」に轟音と共に落下した「砲弾」──ご丁寧に近くの「大砲公園」に設定してある(飾りとなっている)大砲に発射した痕跡を残す。
■牛乳に混入された砒素──パックが破れ不審に感じた為、幸い被害は少なく・・・・・・
■将軍家拝領の弓で──幸い重傷には至らず・・・・・・
事件が続く中、「大波部屋」の一人娘が誘拐されます。
犯人からの要求は八百万円──を使いきれ!?
高校生三人組の一人の視点で書かれた本作──日常の謎というには事件の内容から程遠いのですが、陰惨な事件でもなく<パズル>の如き謎解きを楽しむ作品です。
(「動機当て」の為、トリック・アリバイ崩しといった謎ではないのですが・・・・・・早めに分かってしまうとちょっと終盤までがキツイ、相撲部分での盛り上がりがもっとあれば──せっかく本書の特色なのに。)
(記:スッタコ小僧)
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