【書籍】『天使が開けた密室』読破
「谷原秋桜子(たにはら・しょうこ)」著、父親を探しに行く資金集めのためにアルバイトに奔走する女子高生「倉西美波」が<巻き込まれる>事件を扱った【推理小説】です。(シリーズ第一弾です。)
表題作の長編の他に短編『たった、二十九分の誘拐』も収録しています。
【ライトな本格ミステリ】・・・・・・と謳っていますが、まさに「その通り」。
ボリューム、読み応え、読後感・・・・・・全てにおいて「軽く」、「軽快」に読み進める事ができました。
「軽い」とは言っても、ミステリ部分・・・・・・タイトルの【密室】はしっかりしています。(最近、【密室】を扱う作品には失望する事が多い中、久しぶりです。)
「衆人環視による密室」を扱い、【密室】に到る<流れ>・解答に到る<流れ>も十分です。(そして、タイトルが示す本当の密室も。)
変に引っ張るわけでもなく、「本」内の時間でも素人探偵が事件の内容を聞いて、すぐにトリックと犯人を割り出しています。(それだけ簡単な謎という見方もありますが。)
事件は発生からたった【1日】で解決します。
どちらかと言うと事件発生に到るまでの<流れ>が長いのですが、退屈させません。
魅力的な登場人物/動物達とのやり取りにて楽しませてくれます。
(記:スッタコ小僧)
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