【書籍】『そのケータイはXX(エクスクロス)で』読破
「上甲宣之(じょうこう・のぶゆき)」著、【ホラー・サスペンス】小説です。
失恋を気遣った元気な友人に強引に誘われて山間の世間とは幾分隔絶された土地へ【温泉旅行】に来た女子大生二人──。
一人、温泉へ行っている友人を旅館の部屋で待っていると・・・突然、押入れにあった見知らぬ携帯が鳴り出します。
出てみると
<逃げるんだ>
<脚を斬り落とされるぞ!>
との警告・・・。
「阿鹿里(あしかり)村」──亡くなったご神体の代わりに「片目」・「片腕」・「片脚」を奪った女性を"生き神"として崇(あが)める習慣が・・・昔の話だと思いきや、村ぐるみにて現在も続いているとの警告内容です。
上記より──懸命に村からの脱出を試みる──温泉へ行っている友達にも別方面から【魔の手】が迫り、息をつかせぬ《怒涛の展開》となっています。
【書籍】に限らず【映画】など、ホラー系の作品を見た時に多々感じる《イラツキ》感・・・多くはあまりにも登場人物達は自ら「悪い方向」へと進んでくる事から、見ているこっちがストレスが溜まるのが原因です。
けれども、本作については上記の《イラツキ》は感じません、各々とても《機転がきく》からです。(最終的にはあまりに頭が回りすぎて・・・なのですが。)
このジャンル(および前述のあらすじ)にしては【重い】感じの残らない、(悪い意味ではないのですが)【軽い】という読後感です。
(記:スッタコ小僧)
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