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2008年3月 8日 (土)

【書籍】『トリプルプレイ助悪郎(スケアクロウ)』読破

 「西尾維新」著、「清涼院流水」氏が生み出した『日本探偵倶楽部=JDC』をモチーフにした【推理小説】第二弾です。
前作『ダブルダウン勘繰郎』にてどちらかと言うとあまり【探偵】がメインではないのですが、魅力ある登場人物・設定・展開・最後の・・・にて楽しませてくれたので、今回も頁数のボリュームが少ないながらも期待していました。

 実際に読んだ結果は・・・

 悪い意味で
 「清涼院流水」氏の描く(書く)『JDCシリーズ』を読了した時と同じ印象・感慨を抱きました。

「清涼院流水」氏の作品も最初の『コズミック』・・・【密室卿】までは私の中ではなんとか許容範囲だったのですが・・・。(一応、『カーニバル・デイ』まで、また『彩紋家事件』も読みましたが。)

 また、『不気味で素朴な囲われた世界』と同様に今回もなんだか(トリック・推理に)《弁解》がましい記述がみられて・・・。
 作者も自信を持っていないのでは、読んでいるこちら側は「どうなるんでしょう。」と思ってしまいます。

今作は【JDC TRIBUTE】作品である事から、最近の作品のようにお得意の【会話】・【登場人物】(・【言葉遊び】)の見せ所(腕をふるう場所)がなかった点も苦しかったと思います。

~~
 五年前に失踪した【全身これ小説家】とも言うべき巨匠「髑髏畑百足」・・・。
 彼の《最後の作品》を狙って、同時期「逮捕→脱走」してから音沙汰がなかった【三重殺(トリプルプレイ)の案山子(スケアクロウ)】からの予告状が作家の「髑髏畑一葉」に届きます。
 怪盗【案山子(スケアクロウ)】・・・一つの盗みに対して三人殺すというもはや【殺人鬼】。
 
 今、山の中の「髑髏畑百足」の作業場であった「裏腹亭」にて、
・長女「髑髏畑一葉(いちよう)」
・次女「髑髏畑双葉(ふたば)」
・執事「別枝新」
・長女にくっついてきた編集者「切暮細波(さざなみ)」
そして、かつて【案山子(スケアクロウ)】を捕まえたJDC所属の【探偵】も参戦です。
~~
 山の中・少人数、問題の《最後の作品》は《開かずの扉》内と魅力ある設定が多数でてくるのですが、全体の感想は前述の通り・・・ちょっと残念・物足りませんでした。

(記:スッタコ小僧)

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