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2007年12月24日 (月)

【アニメ】『ピアノの森』を見た

  『花田少年史』などでも有名な「一色まこと」原作コミックのアニメ化作品です。
 昔、私はあるテレビ番組で「高田順二」さんが本作品が好きだと言っていたのを受けて、読んでいた作品です。
(同じくテレビの芸能人の発言を契機に読んだ作品に『のだめカンタービレ』[コミック]があります。どの芸能人か忘れましたがその方は「戸田恵子」さんに薦められたと話していた記憶があります。)

 まず当たり前ですが一番の良かったと思ったのは、《【音】があるのは良いなあ。》です。(漫画は漫画でどのように【音楽】部分、その素晴らしさを表現するのかが腕の見せ所だと思うのですが・・・。)
実際に【動き】と【音】を組み込めるのがアニメの《強み》であるため、当然の感想ですが・・・。

 ただ、本作の良さは上記だけではありません。
初めアニメ化の話を聞いた時、《2時間程度の枠に本作品は収まるのか。》と心配していました。

 実際コミックは長いです、少年時代だけでは終わらないので。
 上記に加えて、少年時代も長い・・・。
 また、既に原作を読んで展開を知っているため映像化作品を見ても、そう面白く感じないのでは・・・。

でも上記心配は「杞憂」に終わりました。

構成・テーマがしっかりしています。(焦点の絞り方がうまい。)

★つまり、時間にあった・ピッタリの作品に再構成されています。

■内容的には《少年時代のひと夏の思い出》とまとめている。
⇒主人公「一ノ瀬海」と「雨宮修平」との出逢いと別れ
⇒ピアノの先生との出逢い
⇒「コンクール」で「スッパリ」終わりとする切れの良さ。

■冗長部分を削りテーマ(目標)がはっきりと提示され、且つ原作のいいシーンは見逃さない。
⇒【自分のピアノ】に目覚める点
⇒「便所姫」こと「丸山誉子」(たかこ)とのやり取り。

上記他、演奏部分に対して各々の奏者に対して《凝った演出》を加えている点もアニメ化ならでは。(ちょっと「誉子」にはサービスしすぎと思いましたが。)

 構成および追加部分のお陰かとても【新鮮な】印象を受けました。
 
 公開当時、俳優さんの「声優挑戦」に正直《げんなり》していました。
実際見てみると「言われないと気づかない」方ばかりでした。(最後のスタッフロールを見て、ああこの人か・・・そう言われればと。)

 原作コミックを読んでいる人・いない人、どちらも楽しめる作品となっていると思います。

~~(注:成長後の展開の記述有り)~~
 原作コミックは成長後、「丸山誉子」との再会辺りからストップしています。(成長後は女性に化けて演奏している部分が個人的には一番【盛り上がっていた】展開だと思います。)

(記:スッタコ小僧)

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