【書籍】『骸骨ナイフでジャンプ(4)』読破
電撃文庫の「阿智太郎」氏、海洋冒険ギャグ(?)シリーズの最終巻です。
扱われている海賊は、某有名漫画や映画など最近急激に利用されている題材ですが、本シリーズは別に海賊が主人公ではなく、「骸骨ナイフ」によって異世界へ飛ばされてしまった男女の話です。
男の子の方が「骸骨ナイフ」で傷を負って、1年以内に大海賊の財宝を見つけること、見つけられない場合には死が待っています。
その代わり、財宝への夢の導きと不死身の体が与えられています。
何か「死」と言う重い設定はありますが、そこは「阿智太郎」氏の作品、今までの作品同様に中身はベタベタのギャグ・展開が満載です。
私が「阿智太郎」氏の作品を気に入っているのも、漫画のようにサクサク読めること(各巻1時間ぐらいで読めます。)、前述のベタベタのギャクと恋愛展開、そして幸せな大団円でまとめてくれることです。
「阿智太郎」氏の作品に登場する主人公と私が解釈している男の子は、あまり取り柄のない普通、どちらかと言うとちょっと情けない人物設定が多いのですが、『骸骨ナイフ~』シリーズの主人公は、おっとりながらもいろいろなことがとても器用な、めずらしくしっかりした主人公です。(恋愛関連に鈍感なのは相変わらずの設定ですが・・・・・・。)
その他のシリーズの主人公も「ヘナチョコ」ですが、性格的に好感が持てます。
私が最初に手にとった「阿智太郎」氏の作品は、『僕の血を吸わないで』です。
タイトルから推察できるように「ヴァンパイア」の話です。「ヴァンパイア」の女の子と出会う駄目駄目な主人公の話になります。
その頃、近所の図書館に置いてある主に好きなジャンルの推理小説(古典)は、ほとんど読み終わり、新刊はなかなか借りることができないので、いろいろ他ジャンルを模索していました。
本の表紙裏、裏表紙、背面などに記載されている「あらすじ」などを参考に読むのを決めていたのですが、結局「~賞受賞と記載のある」、他ジャンルのものは何か賞をとったものから手っ取りばやく読む基準にして選択していました。(いきなり読み慣れていないジャンルで、失敗作を読んでそのジャンルにがっかりしてしまうのも残念なので。)
『僕の血を吸わないで』も何か賞を取ったとの事で、選択した本の一つです。
文章・表現力など関係なく、とてもスラスラとそして楽しめました。それ以来「阿智太郎」氏の作品は購入して読み進めています。(図書館ではほんの数十冊程度しか電撃文庫関連は置いてません。)
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以下に『骸骨ナイフでジャンプ(4)』の背表紙に記載してあった作品一覧の抜粋および私の個人的なちょっとした感想/あらすじ等を交えて記載していきます。
■『僕の血を吸わないで』(1)~(5)/ザ・コミック
「ライトノベル?」と言うものに嵌らせてくれた張本人です。
出会えてよかったと思います。
MF文庫の『陰からマモル!』の方がアニメ化されていますが、こちらが最初にアニメ化になってもおかしくないと思っていました。
■『住めば都のコスモス荘』(1)~(4)/SP/SSP
イラスト「矢上裕」氏により、コミックでも3巻程度に作品で出ています。
ずっこけヒーローものです。
■『九官鳥刑事』
本作は購入しておらず、図書館で借りました。シリーズ化されても良かったかもしれませんが、1冊でキレイに終了しています。(九官鳥になった刑事の今後の行く末が気になりますが。)
■『おちゃらか駅前劇場』
短編集です。本作も図書館で借りて読みました。
各短編作品には一部シリーズ(同キャラモチーフ)となっているものもあります。
■『僕にお月様を見せないで』(1)~(10)
狼男に変身してしまう男の子の話です。
めずらしく主人公が普通(少し平均以下)の人間でない設定のシリーズです。
■『なずな姫様SOS』(1)~(2)
ちょっと続巻が停滞している模様です。
お庭番?姫の護衛である忍者の男の子が面白いです。
姫には顔を明かしておらず、凄腕ですがなぜかいつも事故で記憶喪失・・・・・・。
記憶喪失の状態で姫と知り合いに、そして最終場面、悪者に一発でやられ退場!
そして、姫の絶体絶命の危機に(記憶を取り戻し)覆面を付けて再登場のパターンだったと思います。
■『いつでもどこでも忍2ニンジャ』(1)~(6)
※タイトル中の「2」は本来、右上記載「2乗」の「2」です。
昔からタイムスリップしてきた「くのいち」の話です。
主君を守れなかったのですが、現代でそっくりの男の子に出会います。
ところが、敵側の忍者も一緒に現代にタイムスリップしてきていて・・・・・・。
■『地下室の悪魔 アークマ・デテクール』
題名もおかしいですが、作品の内容自体も今までの作品と比較するといまいちです。
■『オレ様はワルガキッド』(1)~(2)
未来からタイムスリップしてきた本来は犯罪者ロボットの話です。
今までの主人公とヒロインとの関係・流れとはちょっと傾向が違っているシリーズです。
■『骸骨ナイフでジャンプ』(1)~(4)
今回、読んだシリーズです。
※()印の数字は本来、丸付き数字で本のタイトルになっています。
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次は、どんなものをモチーフ・テーマにした作品を書いてくれるのか楽しみです。
(記:スッタコ小僧)
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