【書籍】『白と黒』再読
「横溝正史」著、名探偵「金田一耕助」が活躍する推理小説、表題作と短編『香水心中』を収録しています。
~私が初めて購入して、小説として読んだ金田一シリーズ作品です。~
当時の角川文庫か、金田一シリーズの文庫本の表装は中々にインパクトがあったので、手を出しずらかった。
そんな中、長旅のお供にと思い切って購入した作品でした。
手に取った時、ドラマや映画での実写化した金田一作品にしか触れていなかった私は、そこで大きく期待を裏切られて幻滅というか、金田一の小説を読むのが遅くなった原因に出逢う事になりました。
~まあ、団地が舞台の話なので。~
金田一といったら前述の印象から、地方の村や島、村の因習や怪奇など、オドロオドロしい雰囲気で繰り広げられる事件!?と期待していた所に「日の出団地」なんですもの。そりゃ、ガックリしますよね。
しかも、まだ色々分かっていないお年頃だったので、タイトルの"白と黒"の真相にも「?」というか、ピンと来ず、映像化されていない小説の事件はこんな内容なの・・・と感じた事を記憶しています。
本当に初めて読んだ著者小説としては失敗だったよなぁ。当時は、実写化(映像化)で真相が分かっていても、小説で読むとまた違う、もっと面白いという事が認識できておらず、真相が分かっている作品について原作小説を読む事を極端に回避していた事があったので。
映像化されている金田一シリーズの原作小説から手をつけていれば・・・・・・こんなに遅くなって、シリーズ全作品を読もうなんて発生しなかったのに。(もっと前に金田一小説の面白さを味わっている事ができ、再読回数も多くなっていたのに。)
歳を経て改めて読んだ今になっても、他のシリーズ作品と比較すると正直、推理モノとしては面白いと感じる部分は少ないですが、それまでの作品から違った団地という舞台と多様な人物達といった点からすると、興味深く、最初に読んだ時よりは読み進められたかな、と感じました。
| 作品名 |
|---|
| 本陣殺人事件 |
| 獄門島 |
| 夜歩く |
| 八つ墓村 |
| 死仮面 |
| 犬神家の一族 |
| 女王蜂 |
| 悪魔が来りて笛を吹く |
| 不死蝶 |
| 幽霊男 |
| 迷路の花嫁 |
| 三つ首塔 |
| 吸血蛾 |
| 死神の矢 |
| 魔女の暦 |
| 迷路荘の惨劇 |
| 悪魔の手毬唄 |
| 壺中美人 |
| 支那扇の女 |
| 扉の影の女 |
| スペードの女王 |
| 悪魔の寵児 |
| 白と黒※本書 |
| 悪魔の百唇譜 |
| 夜の黒豹(青蜥蜴) |
| 仮面舞踏会 |
| 病院坂の首縊りの家 |
| 悪霊島 |
| 作品名 |
|---|
| 毒の矢 |
| 悪魔の降誕祭 |
| 幽霊座 |
| 貸しボート十三号 |
| 華やかな野獣 |
| 殺人鬼 |
| 首 |
| 金田一耕助の冒険 |
| 七つの仮面 |
(記:スッタコ小僧)




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