書籍・雑誌

2022年9月25日 (日)

【書籍】『死の味』再読

 「P・D・ジェイムズ」著、英国推理作家協会賞受賞、各種描写の細かさが光る警察小説、ミステリーです。

1986年か、古典というには古過ぎないのですが、この重厚感は著者独特、文量もね。

 周りの家(内外)、風景、そして警察側、捜査で質問される側、いずれの側の心情描写も本当に細かい作品です。

なので、読むのが相当"重い"と感じるのですが、意外に読んでみると「思ったり軽い」、負担がそんなにかからない・・・でも、人の裏面、その結末には"ズーン"と喰らうのですが。

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 ゴシップの影響か、突然、閣僚を辞任した政治家が教会にてホームレスと共に首を刃物で切られる事件が発生・・・。

新しい捜査班を立ち上げた「アダム・ダルグリッシュ」警視長、メンバ「ジョン・マシンガム」主任警部、「ケイト・ミスキン」警部が事件に立ち向かう。

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初め再読とは気づきませんでした。

確かに事件と真相が地味で忘れてしまうなぁ、という点は、今回読んだ結果も痛感しました。

でも、内容を思い返し、そしてタイトルの味も考えると、結構、記憶に刻まれる作品だと思うのですが、おそらく若かりし頃、読んだ時は「ただただ描写が細かく、読む文量はあるのはありがたいが、地味な作品だなぁ。」という感想で終わったのかと思います。

 本に限らず、また度々記載してますが、読んだ時期、年齢・背景・状況・前後に触れたモノによっても、色々感想は変わるので、本作もその一つかな。

今回は、「評価上昇」の結果、良かったです。

(記:スッタコ小僧)

2022年9月17日 (土)

【書籍】『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 沈黙の予言』読破

 「神永学」著、幽霊の見える赤い左目を持つ大学生「八雲」と同大生「晴香」が遭遇する幽霊絡みの怪奇事件─スピリチュアル・ミステリーです。

~今回は三人がこのままでは死ぬとの"予言"、閉ざされたペンションで発生する・・・連続殺人事件!?~

 序盤の湖での怪奇、"預言"者と名乗る女性、クローズドサークル・・・等々で盛り上がりつつも─うーん、ちょっと複雑にし過ぎたというか、心霊部分のボリューム/関わり不足だったかな。

 ミステリー部分の物足りなさを前述の部分が補う点が、シリーズの良さなのに本作では少し"ミステリー"部分に偏りがあったかな。

そして状況は良いのに少し拙速・・・いや、まあ中編で短篇集よりは読み応えはありましたが。

 まあ、本シリーズ、また見かけたら、ちょこちょこ読んで行こう、とは思います。

さて、最後にシリーズ一覧(感想)へのリンクを。

『心霊探偵 八雲 赤い瞳は知っている』
『心霊探偵 八雲 2 魂をつなぐもの』
『心霊探偵 八雲 3 闇の先にある光』
『心霊探偵 八雲 4 守るべき想い』
『心霊探偵 八雲 5 つながる想い』
『心霊探偵 八雲 6 失意の果てに』
『心霊探偵 八雲 SECRET FILES 絆』
『心霊探偵 八雲 7 魂の行方』
『心霊探偵 八雲 8 失われた魂』
『心霊探偵 八雲 9 救いの魂』
『心霊探偵 八雲 10 魂の道標』
『心霊探偵 八雲 11 魂の代償』
『心霊探偵 八雲 12 魂の深淵』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 祈りの棺』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 裁きの塔』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『地獄くらやみ花もなき』読破

 「路生よる」著、<地獄堕とし>の代行者と不運な?青年が織りなすミステリー&懲罰作品です。

~題材的には目新しくないものの、"あくまで人間の事件"と付与した設定の数々は、中々。~

 発生する事件─"罪"自体に怪奇は混ざってきません。ただ、青年「遠野青児(とおの・せいじ)」が、その能力より人の姿がその罪に応じた妖怪に見えてしまう、、という点以外は。

 また、<地獄堕とし>について、競争相手がいる設定も面白いですね、その罪を正しく暴かないと"その撥ね返し"がある点も。

結構、薄いというか文量が少ない作品なのに、更に短編集だったとは・・・でも、その軽~く読める点が、良さなんでしょうね。

 私も表紙と厚さから、サクッと読めるの一冊、欲しいな、で手に取ったので。

 また見かけたら(シリーズだったら)続巻が読みたくなる作品でした。

化け物名の出所から、そうマイナーな物は出なさそうだし、やっぱり元ネタの妖怪が分かる、その姿が思い浮かべられると面白さもアップするよね。

(記:スッタコ小僧)

2022年9月 9日 (金)

【書籍】『バグダッドの秘密』再読

 「アガサ・クリスティー」著、勤め先の社長夫人のモノマネで馘になり、公園ベンチで出逢った青年に一目惚れで、彼を追って「バクダッド」へ一直線娘が遭遇する国際的事件(スパイ・謀略?)を描いた冒険小説です。

~うーん、流石に著者好き/贔屓の私でも、本作は"ちょっと"ね。~

な、感想です。

 まあ、ちょっと頭を切り替えて、軽い冒険・ロマンス小説を手に取るつもりであれば・・・でも、著者作品だとノン・シリーズでも"ミステリー"を求めてしまう、うまく騙してくれる事を期待してしまう。。

 その点、本作の事件(ミステリー)や犯人は、あまりにバレバレというか、著者のいつものミスリードや隠しが効いていないように感じました。

"軽い"ながらも、推理楽しみたいな─の目的で読んだのですが、大きく的を外されてしまったので、前述の感想になりました。

 次はやはり著者の著名な探偵が出る長編を・・・かな。

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『支配者 チューダー王朝弁護士シャードレイク』読破

 「C・J・サンソム」著、その容姿にハンデを抱える弁護士「シャードレイク」を主人公にした歴史ミステリー、第三作目のようです。

~この手の歴史ミステリーは、その国、今回は英国ですが、その歴史を把握している人には格別に面白いんだろうなぁ。~

・・・と、西洋歴史に疎い私でも読んでいて、そして読後も感じました。

 その当時の雰囲気、様子、生活が伝わってくる描写というか記述、1514年の国王ヘンリー8世の巡幸や姿が伝わってきました。

肝心のミステリー部分も、前述の通り"疎い"私にも楽しめる内容でしたし、最初は"取っつきづらくて"上下巻の本作、読むスピードが鈍り、大分、時間がかかってしまうかな、と思ったのですが、そんな事は発生しませんでした。

 展開が気になり、本当にサクッと読み込めました。

主人公の職業から、法廷での見せ場があるのかと期待しましたが、第三作目でやり尽くしたのか、趣向を変えたのか、本作は旅と暗殺の危機・危機─で引き込む作品でした。

 本シリーズ、見かけたら他の作品も読んでみたくなったなぁ。でも、その前に英国史を少し勉強してみるかな。

(記:スッタコ小僧)

2022年9月 3日 (土)

【書籍】『呪われた町』読破

 モダン・ホラーの帝王「スティーブン・キング」著、現代(1975年代ですが)の田舎町に"吸血鬼"が現れたら・・・のホラー小説です。(まあ、本裏のあらすじにも記載されているし、ネタバレにはならないよね。)

~読んだ時期、タイミングが良かったら、相当な衝撃を受けて、記憶に残ったんだろうなぁ。~

実は本作、昔、手をつけたのですが、読み終わらなかった記憶が・・・。

本の魅力が分かり、読書量が増えた時、キング作品に手を出そうとしてみたのですが・・・"幼かった"のか嵌らなかった、読み切れなかったんですよね。

 なんだろう、事件が盛り上がる前の「古き良きアメリカ、日常」描写に耐えきれず、投げ出してしまっていたのかな。

今は、歳をとったからか、自身の"懐かしき記憶"を合わせて"ノスタルジー"が感じされ、興味深く読み進められるのですが。

 本作をしっかり読む前に流石に「現代に現れた吸血鬼ネタ」は小説、実写映画、アニメ、漫画などなど色々なジャンルで触れてきました。

なので、耐性が出来てしまっていて、本設定や"吸血鬼"化&登場に対する驚きがね。。。私自身に対しては大幅に減。

 ただ、それでもその展開と描写にゾクゾクッと恐怖を感じた点、流石、帝王!!。

映像化もされているようなので見てみたいなぁ、内容からそんなに特撮描写はハードルが高くないと思うので、古い作品でも楽しめるかな。

(記:スッタコ小僧)

2022年8月27日 (土)

【書籍】『新本格魔法少女りすか 4』読破

 「西尾維新」著、シリーズ読んだ当時はその異色の設定と著者独特&毒毒、そして”JOJO"的な闘いに引っ張り込まれたなぁ、17年?もかけてやっと完結です。

 本当に当時は謎でした、何で本シリーズの最新作を出さないのか、と。

結構、佳境で面白い所で前作が続くとなった為、著者の筆のスピードより直ぐに続巻がでるものと思っていました。。。

それが、他の作品は多数出るのに、何故か本作は一向に進展がない・・・どうしたんだ、どうしたんだ、と大分、不思議に思っていました。

~本作を読んで納得・・・では無い内容ですが、良かった、でも完結してくれて。~

 前作を読んでから大分、経過しているし、第一巻から読み返した方が良いかな・・・と思ったけど、取り急ぎ読み進めてしまった。

でも、意外と憶えているというか、読んでいる内に浮き上がってくる登場人物達の記憶・・・凄いなぁ、ここまで強烈なインパクトを残している人物造形が出来るのは。

 正直、意外というか、結末を迎えましたが、「西尾維新」節の魔法少女作品、楽しめました。

(記:スッタコ小僧)

2022年8月21日 (日)

【書籍】『人魚姫 エリカ&パトリック事件簿』読破

 「カミラ・レックバリ」著、シリーズ登場人物達の群像劇が楽しみなシリーズ第六弾です。

~・・・の"楽しみな"部分が若干、薄くなり、且つ事件の真相が・・・~

 確か"その真相"の気は全編に漂っていたので、まあ仕方がない着地点なのですが。。。正直な話、"その手の真相"は持ってきて欲しくなかった、あまりにも・・・なので。

 描かれる色々な夫婦の姿、全体比率的に"暗さ"と"冷たさ"の方が勝っており、いつにも増してズーンと来る内容でした。

最後の最後、気になる展開で終わっており、続きが気になる所ですが、ちょっと一旦、シリーズから離れようかな、と感じた一冊でした。

 さて最後にシリーズ一覧(感想)へのリンクを。

<エリカ&パトリック事件簿>

氷姫

説教師

悪童

死を哭く鳥

踊る骸

・人魚姫

・霊の棲む島

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『愛の探偵たち』再読

 「アガサ・クリスティー」が描く探偵達、「ミス・マープル」「ポアロ」「クィン」が活躍する事件を描く短篇集です。

まず先頭を飾るのは劇にもなっているという「三匹の盲目のねずみ」。

短篇というより中篇なのですが、閉ざされた中で誰もが怪しいドキドキ感と相変わらずの"隠しの妙"で楽しめました。

続いては「ミス・マープル」作品が続き宝探しの「奇妙な冗談」、正攻法の「昔ながらの殺人事件」、そして「ミス・マープル」特性と著者の技が極まった「申し分のないメイド」が味わえます。

そして「管理人事件」・・・こちらは、長編化したものがあるので、うーん、うまく/運よく期間が空いて読む事になることを願います。(どっちを先に読んだ方が─の解答は難しい。)

 次は「ポアロ」おじさん登場で、テレビ版の映像化された内容が直ぐに思い出される「四階のフラット」と「ポアロ」には珍しい事件発生中の誘拐事件捜査を描く「ジョニー・ウェイバリーの冒険」。

 最後は「愛の探偵たち」で謎めいた人物「クィン」氏登場で締めです。

(記:スッタコ小僧)

2022年8月14日 (日)

【書籍】『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形』読破

 「神永学」著、死者が見え、そして死者の声も聞こえる・・・赤い左目を持つ大学生「八雲」、僧侶の叔父「一心」、刑事「後藤」、「八雲」に想いを寄せる!?「晴香」が遭遇する幽霊がらみの事件を描いたミステリーです。

今回は「一心」絡みで山梨へ出張、そこから連なる事件を描いた短編集第二弾、連作短篇となっています。

『浮雲』シリーズとの意外なコラボ?予想外の小ネタも含みの事件三篇。~

 後継者問題で揉める酒造における掛け軸から幽霊?事件から、帰りに泊まったホテルでの怪事件、そこから赤い靴返却を目的にした旅・・・文字量に関わらず、テンポ・スピードはいつも通り、楽しめました。

 さて最後にシリーズ一覧(感想)へのリンクを─。

『心霊探偵 八雲 赤い瞳は知っている』
『心霊探偵 八雲 2 魂をつなぐもの』
『心霊探偵 八雲 3 闇の先にある光』
『心霊探偵 八雲 4 守るべき想い』
『心霊探偵 八雲 5 つながる想い』
『心霊探偵 八雲 6 失意の果てに』
『心霊探偵 八雲 SECRET FILES 絆』
『心霊探偵 八雲 7 魂の行方』
『心霊探偵 八雲 8 失われた魂』
『心霊探偵 八雲 9 救いの魂』
『心霊探偵 八雲 10 魂の道標』
『心霊探偵 八雲 11 魂の代償』
『心霊探偵 八雲 12 魂の深淵』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 祈りの棺』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 裁きの塔』
『心霊探偵 八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い』

(記:スッタコ小僧)

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