書籍・雑誌

2024年4月14日 (日)

【書籍】『何かが道をやってくる』読破

 「レイ・ブラッドベリ」著、とある町にやってきた巡回サーカス!?──"カーニヴァル"と二人の少年+一人との戦いを描いたダーク・ファンタジーです。

 著者の子供の頃の悪夢というかトラウマを拡張+映像化した作品・・・実写化は大失敗だったようですが。(うまく映像化されていたら、相当、見映えのする作品になる作品なのですが。。。)

この手のホラー作品は、読み手側が同じ、または類似の"土壌"を経験していないと怖くないのですよね。

なので、当初よりそこまでは怖さを求めていないのですが、内容が詰め込み過ぎなのか、意図してごちゃ混ぜにして故意に"混ぜ物"での恐ろしさを演出しているのか。

 色々な事が発生して展開が早いので退屈せずに読み進められるのですが、怖さを感じられない分、楽しめない・・・・・・。

良く名を聞いた著者さんだけに期待したのですが、残念な結果に終わりました。

 日本では新しく翻訳された作品ですが、まあ、著者の初長編とも呼べる作品のようなので。。。

(記:スッタコ小僧) 

2024年4月12日 (金)

【書籍】『ベンスン殺人事件』再読

 「S・S・ヴァン・ダイン」著、金持ちで美術品を収集!?──ちょっと、いや相当鼻につく「ファイロ・ヴァンス」、人物紹介では"アマチュア探偵”が活躍するシリーズ第一作です。

 著者作品は過去に一度、全て(「ファイロ・ヴァンス」シリーズ)読んでいるのですが、ブログに感想を載せてない作品もあるので、全感想一覧化を兼ねて再読開始です。 そろそろ「アガサ・クリスティー」作品の感想一覧も完了しそうなので。

 著者の序盤の作品、本作と次の『カナリア殺人事件』ですか、正直、私の中の記憶では相当、印象が悪いです。"悪い"というか、事件と真相などが"普通"過ぎて、おそらく同時期に読んでいた日本の<本格モノ>との比較からの印象でしょう。

 今回の再読で記憶に残っている評価が変わるかな、変わると今後の再読が楽しみなんだが・・・・・・。

~今、読んでも普通というか、<当たり前>な推理ばかり──との印象。。。。だけど、どうしたのだろう、とても面白い、楽しめた。~

 えっ、どうして<当たり前>な推理、真相。事件内容自体が、そう突飛な内容でないだけに"大きな驚き"は無いにも関わらず、どうして。

 新訳の影響ではないよね。。。「ヴァンス」の推理/捜査過程はとても"まだるっこしい"のですが、その<のんびりさ>を楽しめている自分がいます。

 色々な推理小説を読んだ後、本シリーズに戻ってくると<基本(ベース)>部分の強さに感銘を受けるのだろうか。

 今後の再読が楽しみになってきました。

表.[ヴァン・ダイン]全集
作品名
ベンスン殺人事件※本書
カナリア殺人事件
グリーン家殺人事件
僧正殺人事件
カブト虫殺人事件
ケンネル殺人事件
ドラゴン殺人事件
カシノ殺人事件
ガーデン殺人事件
誘拐殺人事件 
グレイシー・アレン殺人事件
ウインター殺人事件

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『間違いの悲劇』読破

 「エラリー・クイーン」著、ノン・シリーズの中編1つ、短編・・・いやショート・ショートレベルの作品が複数、そして"未完成"の表題作を収録した《最後の》作品です。

「動機」:

 エラリー・クイーンが登場しない、小さな田舎町で発生した連続殺人!?を描いた作品です。

名探偵がいないからこそ・・・・・繋がりの分からない事件に翻弄される人々。

 成程、綺麗にまとまっている中編です。

 

「結婚記念日」「オーストラリアから来たおじさん」「トナカイの手がかり」「三人の学生」「仲間はずれ」「正直な詐欺師」:

 短編、中にはショートショート、定例の集まりでのクイズに解答者の番のエラリーが答える作品等々。

お国/使う言語の違いでピンと来ない作品はあるも、ちょっとの英語知識で真相に到達できたもの等もあり、意外と楽しめました。

 

 さて、最後に問題作、梗概(こうがい)のみの作品「間違いの悲劇」。

そんな未完成品、あらすじだけの作品では楽しめないよ、何で出版したのだろう・・・・・・と思いきや、ナニコレ面白い。。。

 きっと仕上げていたら、最後を飾るに相応しい傑作の一つになっただろうに。残念でなりません。

 この状態でも出すべき!!と判断した人、MVPですよ。

 クイーン作品、残す所はあと15冊か。今年、スパートをかけるかな。

 さて、最後に著者の作品一覧と感想へのリンクを。

『エラリー・クイーン完全ガイド』

(記:スッタコ小僧)

2024年4月 7日 (日)

【書籍】『500年のトンネル』読破

 「スーザン・プライス」著、「ガーディアン賞受賞」の児童文学(児童向け?)作品──SF・ロマンス小説です。

児童文学作品といっても大人には勧められない作品ではない、寧ろ、えっ、これが児童向け!?と思える闘い描写が満載です。

~~~~~

 とある大企業が<タイムチューブ>と呼ばれる十六世紀と二十一世紀を結ぶタイムトンネルを開発、都合の良い事に接続された過去は<パラレルワールド>、つまり現在へ繋がっていない平行世界の過去であり、現在は枯渇した資源が取り放題!!キャッホーイ状態です。

 有望な地域について周辺国(というか領主)との調整は取り付けるも・・・・・・現地には厄介な"蛮族"<スターカーム族>が。。。

略奪、仲間の死は倍々返し、一族内の結束は熱い、熱い・・・折角、族長に取り付けた約束も、息子は平気で破り散らかす。。。

 そんな中、派遣研究員で一族の中で暮らす事になった女性「アンドリア」と族長の息子「ピーア」が恋仲に。

 やがて「ピーア」が戦闘の中で重症を負った時、助ける為に二十一世紀側へ連れていってしまうと───。

~~~~~

 タイムトラベル、そして異文化(+異次元/時間)交流におけるギャップを絡めた"冒険"モノとして楽しめました。

まあ現代だから描写を減らしたのでしょうけど、若干、「ピーア」目線からの"未来(現代)"が乏しかったかな。まあ、必死で元の時代に帰還しようとしているのだから仕方がないのだけど。

 それと比較して十六世紀の描写がモリモリ沢山だったので、余計に際立ったんですけどね。まあ、著者も調べた、そしてアレンジし創り出した<スターカーム一族>というモノを存分に披露したかったのだと思いますが。

(記:スッタコ小僧)

2024年3月31日 (日)

【書籍】『白波五人帖』読破

 「山田風太郎」著、希代の大泥棒というか大"悪党"──「日本左衛門」とその部下"四天王"達のちょっとした生い立ち、壮絶な生き死に・・・を描いた時代小説です。

 "題名"的にはアニメ『ルパン三世』で見た事はあったかな、その演出から歌舞伎か何かの"題材"なんだろうなぁ・・・といった知識のみ。

まさかこんなバイオレンス作品だったとは──。

 前回読んだ作品は正直、私が映画化や漫画化された作品にてイメージしていた著者の製作物とは大分、"離れて"いました。

~本作は、著者に対してイメージしていた作品内容通り!!。~

 やっと「山田風太郎」らしい原作小説を読めた──という感じです。

~~~~~

 貧乏人にお金をばら撒き、庶民には人気・・・ではあるも、押し込み先での富裕層に対してはまさに"悪鬼悪辣"!!。

その大盗賊「日本左衛門」が突然の自首、それに伴い部下である「弁天小僧」「南郷力丸」「赤星十三郎」「忠信利平」にも壮絶な行末が──。

~~~~~

 色々と"厳しく"なっている中、比較的"新刊"でこの内容の著者作品が復刻というか、文庫として刊行されるなんて。(春陽文庫版を読みました。)

 その点も少し驚きでした。

(記:スッタコ小僧)

2024年3月30日 (土)

【書籍】『悪の起源』再読

 「エラリー・クイーン」著、ハリウッドで執筆に専念するはずが・・・・・・不気味な脅迫事件に巻き込まれる探偵小説家「エラリー・クイーン」、本作推理小説です。

 ここ最近、続けて読んだ「クイーン」作品・・・・・・ハズレが多かった。『悪魔の報復』『ドラゴンの歯』

なので、今回もあまり期待せず──

 えっ、"本事件"・・・まだ?。若い二人の冒険というか探偵ごっこは良いけど、くどい。。。

 はぁ、また《マッチポンプ・ミスリード》かよ。。。

~ええっ、こう来たか。いやぁ、盛り返してくれた、"著者、流石"。~

 ホッと安心、まだまだ感想一覧へリンクが貼れてない著者作品が多数存在するだけに、今回もハズレだったら、たぶん、数年単位で作品に手をつけない事になってしまいそうでしたので。

~~~~~

 送られてきた犬の死体が原因で、死亡した父親の仇をとりたい!!と「エラリー」を訪ねてきた女性。

父親の方は最初の一通目で、ショック死・・・・・・ただ、父の古馴染み、共同経営者には脅迫が続いている!?。

次の事件発生防止、また犯人を突き止める為に事件捜査に乗り出すも───頑固で非協力な"被害者"により、遅々として真相が掴めず。。。

~~~~~

 この作品は新訳で出しても良かったのでは。

 さて、最後に著者作品一覧、感想へのリンク付きを。

『エラリー・クイーン完全ガイド』

(記:スッタコ小僧)

2024年3月24日 (日)

【書籍】『運命の裏木戸』再読

 「アガサ・クリスティー」著、トミーとタペンスのおしどり夫婦探偵シリーズ最終作──孫も三人、70歳の夫婦が静かに暮らす為に引っ越した屋敷で"過去の事件"に遭遇する冒険(!?)小説です。

~まあ、冒険にしては大人し過ぎる、そして消化不良感が大きく残る作品です。~

 過去の事件手掛かりとの遭遇や"会話劇"は<いつもの著者通り>楽しめる部分はあるのですが、お年(主人公達も)のせいか、"冒険"部分が本当に薄め過ぎていて。。。

~~~~~

 引っ越した先で、前の屋敷住人達の本も含めて整理中。ついつい懐かしい作品について片付けを止めて読んでしまう「タペンス」。

とある本の中にメッセージを見つける・・・えっ、彼女は殺された!?。

~~~~~

 著者の作品にしては結構、文量的には量が多い方なのに、あれれっ、中身が薄すぎる。。。過去作品というか、二人が関わった過去事件に関する話が多数出て来る事から、シリーズを一気読みして、「あっ、この人は」と登場人物達について良く分かるようになっていたら、もっと楽しめたのだろうか。

 さて、最後にシリーズ一覧・過去感想へのリンクを。

『アガサ・クリスティー百科事典』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『ハートに火をつけないで』読破

 「ジャナ・デリオン」著、《ワニの町へ来たスパイ》シリーズ・・・命を狙われる事になり、内通者問題もある為、田舎の町へ身分を偽ってしばらく"普通に静かに"暮らす事を強制された秘密工作員「フォーチュン」──が怒涛の事件発生に連続で巻き込まれる、コメディ・アクション・サスペンス作品です。

 コメディを頭に持ってきた事から分かるように、本作の醍醐味は「湿地三人組」(本書の原題であるSWAMP TEAM3)のまさに往年のドリフコント(女性版)のようなやり取りと活躍(!?)です。

 現代、いつの頃からは"〇害"という言葉が記事とか普通に使われているのを見て、変わったなぁ、諸々"意識"は高くなっているはずなのですが、なんだろう──殺伐?ではないけど、モラル・徳とも違うけど、、、普通に使われるんだ、発言するんだ、あの用語を。。。(と当初、感じてました。今では慣れてしまっている点が怖いよ。)

 そんな中、本作では活動的で色々"溢れる"「アイダ・ベル」「ガーティ・ハバート」、現地のおばあちゃんズ"大暴れ"が本当に面白く、楽しめる──稀有な作品です。

 邦題から分かるように今作は主人公「フォーチュン」と保安官助手「カーター」とのロマンス進展に力が入ってします!!。

自身のお店を持つ夢に進む現地カフェ店員であり、「フォーチュン」自身にとっては珍しい"女友達(普通の!!)"「アリー」の窮地に伴い、ロマンス中断が多々入りますが、全編を通していつものノリで楽しめる内容となっています。

 最後にシリーズ感想へのリンクを。第五弾と本書、順序逆に読む事になりましたが、第一弾が2-3弾後になった時に記載した通り、全然大丈夫。

『ワニの町へ来たスパイ』

『ミスコン女王が殺された』

『生きるか死ぬかの町長選挙』

『ハートに火をつけないで』(本書)

『どこまでも食らいついて』

(記:スッタコ小僧)

2024年3月20日 (水)

【書籍】『野獣死すべし/無法街の死 日本ハードボイルド全集2 大藪春彦』読破

 見ていないのですがタイトル作は「松田優作」さん主演映画の存在で知っていました、なので、日本ハードボイルド全集の中で一番に読んでみたいと思っていた作品です。(「松田優作」さんの映画版、リメイクだったんだ。結構、映画化されている作品なんだなぁ、『野獣死すべし』って。)

 (全集読破の)最後になってしまいましたが、やっと読むことができました。

 読んだ感想はというと・・・

~「なんじゃ、こりゃ」、一体、どこの国の話だよ。ドンドンパンパン、悪党も警官もバッタバッタって。。。~

 確かに<社会に不満のある学生がその熱量をもってして書き込んだ>──その"熱さ"は感じられました。

どうなんだろう、まだ年若い頃に読んだら、また違ったのでしょうか。現在の私の年齢で読むと「ただのどギツイ"バイオレンス"作品」との印象しか残らない内容です。

 その他に銃や車の描写が細かい等ありますが、あまり興味がない人にとっては「そこをそんなに記述されても」でしょう。(私も一時期、モデルガン等にとっても憧れた時代はありましたが。)

 良く名を聞くタイトル、また著者だっただけに少し残念な読後となりました。出逢うタイミング、読んだ時期の影響でしょうね。

・野獣死すべし

 中編。確かに類似の作品に出逢う前、本作がこの手の初遭遇だったら、強烈なインパクトを残したでしょう。

・無法街の死

 長編。バイオレンス、アクション・・・もう映画だよね。

 

その他は短編。探偵などが出て来るので少しは謎解きモノもあるのかと思ったら、、、そんな事はない。"大藪ワールド"全開です、ブレないなぁ。

・狙われた女

・国道一号線

・廃銃

・黒革の手帳

・乳房に拳銃

・白い夏

・殺してやる

・暗い星の下に

 さて、最後に日本ハードボイルド全集一覧へのリンクを。

『日本ハードボイルド全集』

(記:スッタコ小僧)

2024年3月14日 (木)

【書籍】『ドラゴンの歯』再読

 「エラリー・クイーン」著、友人「ボー・ランメル」と私立探偵社を営む事になった「エラリー」、"将来、事件を依頼する!?"と大物依頼人、そして事件の渦中へ──推理小説です。

~著者、どうしちゃったんだろう。~

 ロマンスや冒険、サスペンスを絡めるのはハリウッドからの復帰後だからなのでしょうか。

その点は良いとしても、何だろう、このマッチポンプというか、探偵側による"ミスリード"は・・・・・・。

 読者の方は騙されていないというか、違う方向に推理しているのに肝心の主人公「エラリー」、探偵様が間違った方向へ得意顔で推理を披露されると・・・・・白けてしまうよ。

 タイトルの"ドラゴンの歯"に纏わる逸話というか例え?も、全く"しっくり"来ず、事件内容と真相も多数の推理小説に触れている人には直ぐに到達してしまう。

 犯人を絞り込む謎解きというか、論理&解答も・・・・・・意外さや盲点を目指せ!とは言いませんが、あまりにも"あからさま"というか、簡単過ぎて拍子抜け。。。

 新訳が出ない一部の著者の作品群──成程ね。

 さて、最後に著者の作品一覧と感想へのリンクを。

『エラリー・クイーン完全ガイド』

(記:スッタコ小僧)

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