書籍・雑誌

2021年1月 3日 (日)

【書籍】『お文の影』読破

 「宮部みゆき」著、怪談話六篇を収録した短編集です。

~意外、すんなり読み進められなかった。~

著者の作品は、ジャンルを問わず、読み始めると止まらず、短編ならば通勤時間の無いこの年末年始に読み進められると思ったのですが。。。

残念です、うーん、今回は趣向に合わない作品ばかりだったのか、なんだろう、出てくる怪異にあまりにも馴染みが薄いからか。

いずれにしても、珍しくパチッと嵌る作品が一つもなかった点は逆に珍しいです。

・坊主の壺

・お文の影

・博打眼

・討債鬼

・ばんば憑き

・野鎚の墓

切な過ぎず、ダーク過ぎず、かといって笑いあるわけでもなし─どの作品も過剰に"振り切れて"おらず、おそらく丁度良い具合なのですが、なんでだろう、不思議です。

時代は違えど、上記の"感"がピタッと来るタイミングがあるのかな。今回、私はそのタイミングではなかったという事で。

(記:スッタコ小僧)

2020年12月27日 (日)

【書籍】『ギリシャ棺の秘密』再読

 「エラリー・クイーン」著、国名シリーズ第4弾、時系列的には前作3作品前のまだ若い(大学卒業後すぐ?)「エラリー」の失敗含みである犯人当て、本格推理小説です。

~色々なケース、問題が提示されるが、多いせいで面白味が分散~

最初に発生した事件で"どどん"と謎と決めてとなる手がかり提示ではなく、その後に発生する事件もひっくるめて・・・と今までの作品より「問題文」が長くなっています。

その影響か、前作までと比較して読み進むスピードも遅くなり、また最後の犯人当て、解決の感動が薄れてしまった─というのが感想です。

期待が上がっていっていただけに正直、少し残念な結果になりました。まあ、でもここら辺で一端、下がった方が良かったのかもしれません。

~~~

 とある富豪老人の死。その葬儀、自宅近くの教会墓地へ死体を埋葬後に弁護士がふと金庫の遺言状を見ようとすると・・・。

なくなっている!!。

即、事件現場および近くは閉鎖(またはマスコミによる監視状態)され、捜査するも見つからない。

そこで、「エラリー」が推理した隠し場所を探してみると─。

~~~

(記:スッタコ小僧)

2020年12月19日 (土)

【書籍】『オーブランの少女』読破

 「深緑野分(ふかみどり・のわき)」著、色々な時代と舞台を背景にしたサスペンス─短編集です。

~当初の期待とは違っていましたが、まあ、この感じのミステリーも久しぶりに悪くない。~

「第七回ミステリーズ 新人佳作入選作ほか・・・」を見て、ここしばらく新しい著者の本格を読んでいないなぁ、どんな状況だんだろう

と想い、手に取った本作。

 本のタイトルとなっている初っ端から意表をつく舞台・設定、そして謎と展開をぶつけてきました。

その他の作品も後味が苦い作品もあれば、少しほろ苦い作品もあり。(全体的に前者が多いかな。)

著者の表現する色々な舞台、目線─それらが色々な面で楽しめました。

・オーブランの少女

・仮面

・大雨とトマト

・片想い

・氷の皇国

(記:スッタコ小僧)

2020年12月13日 (日)

【書籍】『オランダ靴の秘密』再読

 「エラリー・クイーン」著、国名シリーズ第三弾、本格推理小説です。

~巻末の解説に記載されている通り、「犯人当て」の名作です。~

しばらく経過しての再読にて、やっと本作の偉大さが実感できました。

 数ある容疑者から、たった一人の犯人を特定するそのロジック・・・緻密さ、脱帽です。

舞台は近代的な「オランダ記念病院」、手術を控えた大富豪女性が殺害される─その場に居合わせた「エラリー」が病院を即封鎖、容疑者がその時、病院内にいた人々に限定されるが、その数は膨大。

 この中で、論理的に一人の犯人を名指しする読者への挑戦・・・確かに確かに手掛かりは全て提示されており、解決/種明かしにおける説明で納得です。

やはり、初読の印象・記憶に頼ってばかりはダメだなぁ、再読にてその本来の面白さを感じられる場合があります。

(逆だととても残念な気持ちになるけど。)

(記:スッタコ小僧)

2020年12月11日 (金)

【書籍】『天使のナイフ』読破

 「薬丸岳」著、江戸川乱歩賞を受賞したミステリー小説です。

ミステリーの頭に"社会派"を付けようかなとも思ったのですが、それより二転三転する事件・事態・謎が面白く、印象に残ったので。

前述の江戸川乱歩賞に釣られ、あらすじから「ちょっと暗い、陰惨な内容は嫌だなぁ」と思いましたが、読み進めました。

 いやぁ、まさかこの文庫本一冊に、これだけ色々詰め込められるとは。。。

決して文量が多いわけではなく、動きもある。そして、「少年法、少年犯罪」に関する知識も組み込んでいる─。

スラスラ読めるし、そして何より続きを読みたい、、、で、本当に早く読み終わりました。

~~~~~

 娘と二人暮らし、カフェのオーナーの元に数年ぶりに刑事が訪問する。

そして、「少年B」が殺害された事を告げ、前夜のアリバイ確認が・・・。

~~~~~

(記:スッタコ小僧)

2020年12月 7日 (月)

【書籍】『フランス白粉の秘密』再読

 「エラリー・クイーン」著、推理作家「エラリー」とその父親「クィーン警視」が活躍する本格推理小説です。(若干の警察小説風味含む)

いやぁ、再読ですが、中身全然、憶えていなかったです。

なので、事件内容および真相を含め、とても新鮮な気持ちで楽しめました。

~悪い意味で言うと昔に読んだ時に、印象に残らなかったから~

なのですが。

 おそらく昔は、読んだ時期が悪かったと思います。

驚愕のトリック、意外な犯人、おどろおどろしい事件舞台・・・などに大いに浸っていた時期だったのでしょう、それと比較すると本作は以下の通り。

 舞台は、現代デパート。死体はショーウィンドウで発見されるセンセーショナルな部分はあるも、銃殺。

事件は2~3日で解決するスピードで、各捜査詳細が語られて、「さて、犯人は登場人物の中の誰。当てずっぽうではなく、論理的に説明せよ!!」─ですもの。

 今、読むとこの理詰め、理詰めの推理が楽しい・・・と感じる部分があるも、おそらく前述の"病"に罹っていた頃は、「なんだこの長ったらしい、まだるっこしい推理/演説は・・・」と戸惑っていたことでしょう。

~いやぁ、でも本当に国名シリーズ、読み直してみて良かった。~

 謎解き、読者への挑戦、とても楽しめています。今後のシリーズ再読も楽しみで仕方がありません。

(記:スッタコ小僧)

2020年11月28日 (土)

【書籍】『小鳥を愛した容疑者』読破

 「大倉崇裕(おおくら・たかひろ)」著、警視庁総務部捜査課「動植物管理係」コンビが活躍する中編集、ミステリです。

実写ドラマ化?されているようですが、全く知りませんでした。

著者の「福家警部補」シリーズを過去に読んでいて、好印象だった記憶があったので、手にとった作品です。

~動物の飼い方には詳しくなる作品だけど、ミステリ、謎および謎解きに大きく役を担っているかというと─微妙。~

 なので、正直言うと期待した程には楽しめなかったです。

最前線を外れた鬼警部補「須藤友三(すどう・ともぞう)」と"動植物管理"を目的に採用された新人巡査「薄圭子(うすき・けいこ)」コンビ。

二人のやり取りも、動物の騒がしさ/派手さに圧倒されて、謎解き以外の+1がなかったかな。

 その謎も、ちょっと題材から期待したわりには・・・解答も含めて、ちょっと感心させる点が何か欲しかったです。

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『その罪のゆくえ』読破

 「リサ・バランタイン」著、法廷・・・いや社会派・・・うーん、少年犯罪と担当弁護士の過去を描くミステリ?、でもないなぁ。

あらすじ「八歳の少年が撲殺、十一歳の少年が容疑者に。事務弁護士として担当となったダニエル・ハンターは・・・」との内容から、ある程度、覚悟してましたが、まさか何の捻りもなく、全くその通りだったとは。

 まあ、550頁以上の分量がある文庫本ながら、途中で投げ出さず、思ったり日数もかからず読めたのは、何故なのだろう。

でも、最後に何かあるかと思ったのですが、、、はあ。(まあ、一応、色々ハッキリさせてくれたのは良かったかな。)

 弁護・法廷の流れ、そして語り手である「ダニエル・ハンター」の回想が交互で繰り返される・・・読めたという事は読みごたえがあったという事だけど、もう一つ何かが欲しかったというのが正直な感想です。

(記:スッタコ小僧)

2020年11月15日 (日)

【書籍】『ハサミ男』再読

 「殊能将之(しゅのう・まさゆき)」著のミステリ小説、3回目ぐらいかな、再読です。

~いやぁ、面白い作品はネタ/トリックが分かっていても(鮮明に憶えていても)、何回読んでも面白い。~

映画と同じで「見たい」、小説の場合は「読みたい」シーン(場面)が明確にあり、繰り返し手に取りやすいのです。

本作は最後の章のほか、ネタが分かった上で読むと楽しめる点(映画もそうですが伏線)が多数、多岐に渡っていて、ジャンルは異なりますが『鹿の王』以来、久しぶりに手元に置いておきたい一冊となっております。

 本作はまず、「メフィスト賞」受賞とのことで手にとった記憶があります。

当時は、定番(古典)や有名著者以外は時間にも限りがあるので、新星作家作品にはなかなか手を伸ばす事ができませんでした。

数ある作品がある中、読む作品の目安として結構、当てにしていた賞であり、おおよそ「期待を十分に満たして」くれました。

ここ数年、ご無沙汰ですが、受賞作探して既読の再読、または未読作品にどんどん手を伸ばしていこう。

~~~~

 連続殺人鬼である「ハサミ男」視点で描かれる本作。

新たなターゲットに目をつけ、いざ決行日・・・なんと誰かに先を越される事に。

しかも、その殺害手口は「ハサミ男」を真似ていて、第三の被害者扱いに。

「ハサミ男」、真犯人を追求を開始する。

~~~

(記:スッタコ小僧)

 

2020年11月10日 (火)

【書籍】『ローマ帽子の秘密』再読

 「エラリー・クイーン」著、訳「越前敏弥・青木創」による、角川文庫版です。

~訳の影響か、または時間が経過か、はてまた私が歳を食ったからか、面白くなっている。~

「エラリー・クイーン」作品全般に言えるのですが、当初(随分と前ですが)、読んだ時は以下2点より、正直、他の著者と比較してのめり込めなかった記憶があります。

・「アガサクリスティー」作品と比較して、読みづらい。

 まあ、ロマンス要素が薄く、細々とした推理経過説明に着いていけなくはないけど、疲れたのかも。

・大掛かり&吃驚するトリックではない。

 これは作品の性質上、仕方がない。トリックを見せたい作品ではなく、理詰め・演繹による謎解きがメインと思われるので。

その頃、読んでいて私が楽しんでいた本格推理小説が、おそらく「今だ誰も読んだ事のない驚きのトリック」を主体とした作品が多かったからでしょう。

 いずれにしろ、初期の感想は幾分、高くありませんが、こうして色々読んだ後、再読してみると「面白い」。

今回の訳の影響もあるかもしれませんが、スラスラ、そして続きが気になり読み進められて、また読みたい・・・とも思いました。

 犯人やトリック、謎が分かっていても、「何度読んでも面白い」作品はあることは大好きなクリスティー作品で分かっていましたが、改めて再認識ができました。

(記:スッタコ小僧)

より以前の記事一覧

2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

リンク