書籍・雑誌

2022年6月19日 (日)

【書籍】『心霊探偵 八雲 9 救いの魂』読破

 「神永学」著、幽霊が見える赤い左目を持つ青年「八雲」と恋する「春香」、元刑事・現役刑事、新聞記者、追加のロマンスなども入れた読み易いミステリーです。

 久しぶりにシリーズ、手に取りました。もしかしたら忘れているだけで、再読かもしれないけど。

文庫版が完結版を迎えたとの記事を見て、そう言えば「確か、シリーズ最後までキチッと読んでなかったな」との記憶から本作、手に取りました。

 つい先日も時代を変えた本シリーズ系統の著者作を読んで面白かっただけに不安はなかったのですが、それでも"安定"した読み易さと面白さを期待に違わず提供してくれたのには吃驚です。

~正直、パラパラっと見ても、なんでこの文字量で"この面白さ"が伝わってくるのか。(著者作全般に言えるけど)コミックレベルで読み易い稀有なシリーズです。~

 そこが本著者の魅力というか特色なんだろうなぁ。

昔、夢中になって読んだファンタジー小説で、色々な読者に慣れた今に読むと「・・・。」となってしまう作品が無きにしもあらず。

まあ時代、読んだ順、その時の熱狂具合に大いに影響して評価が変わる事は確かにあると思いますよ。

特に日本産でライトというか軽めの作品で、そのガッカリ感を味わう事が多い・・・"文量"が多く、また海外作品の場合、新訳の妙により、「あれっ、昔に読んだ時、全く理解できなかったのに。/あれっ、何これ、面白い。」とプラス面に評価が変わる事があるので、こちらは楽しみなのですが。

 いずれにしろ、しばらくは本シリーズに復帰して完結まで読んで行きたいと思います。

最後にシリーズ一覧を。(過去感想へのリンク)

『心霊探偵 八雲 赤い瞳は知っている』
『心霊探偵 八雲 2 魂をつなぐもの』
『心霊探偵 八雲 3 闇の先にある光』
『心霊探偵 八雲 4 守るべき想い』
『心霊探偵 八雲 5 つながる想い』
『心霊探偵 八雲 6 失意の果てに』
『心霊探偵 八雲 SECRET FILES 絆』
『心霊探偵 八雲 7 魂の行方』
『心霊探偵 八雲 8 失われた魂』

(記:スッタコ小僧)

【書籍】『カタリーナ・コード 警部ヴィスティング』読破

 「ヨルン・リーエル・ホルスト」著、老─いや大ベテラン警部が活躍するミステリ、シリーズ第十二作目です。

~本作がシリーズ初でも安心(というか、本作以外も邦訳されているのは第八作目らしいので。~

あまりシリーズ色がなく、私は巻末の解説を読むまで本作がシリーズ初作品かと思ったぐらいです。

また、サブタイトル(警部ヴィスティング)をきちんと認識しておらず、またどうも北欧、馴染みのない名前からか、最初に昔の事件資料を見直している老刑事、まさか主人公とは思わなかったぐらいです。

~派手さはないけど、本作、うまく映像化したら凄い作品なんだろうなぁ。~

 大きな展開というか、トリックとか、衝撃がある作品ではないのです・・・ただ、なんだろう、描き方、展開が良いのかズシンと響く作品です。

実写でうまく描かれたら・・・うーん、一本保持しておきたい刑事物になるかも。(SF、特撮映画に偏り気味の私ですら。)

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 突然、姿を消した「カタリーナ」夫人。その机の上には、数字が記載された紙が。。。

そのコード(暗号)と資料を取り出しては、解決できなかった事件に想いを馳せる警部「ヴィスティング」。

失踪した夫人の夫とも個人的に付き合うようになり、数年あった今、更に昔の事件に紐づき新たな展開を迎える!!

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 暗号は堅苦しく考えなくても大丈夫、出てくる人々、秘められた真相に向かい、ドキドキの読書が待っています。

北欧ミステリ・・・ハードというか、少しダークな点ばかりでの印象がありましたが、本作でその見方が変わりました。

 確かに色々なミステリが発展したミステリ大国!!、また楽しみな著者が増えました。

(記:スッタコ小僧)

 

2022年6月12日 (日)

【書籍】『軍神の血脈 楠木正成秘伝』読破

 「高田崇文」著、歴史ミステリ、久しぶりに著者および日本のこのジャンル系、読んだなぁ。

~ご無沙汰ぶりで、楽しめるか心配だったのですが、杞憂。レギュラーメンバー(お馴染みシリーズ物)ではない影響もあって、すんなり復帰できました。~

 世界史はもとより、日本史についても記憶が怪しくなっている現在、この手の作品が楽しめなくなってきているのでは、と心配でした。

~でも、歴史って凄いね。また、昔から伝わっている人物達は。~

 話が"こなれて"&"盛られて"伝わっているかもしれないけど、伝わっている分、やっぱり面白い。

父親は歴史好きで、今も昔も大河ドラマにかぶりつきだけど、私はその影響は受けてなかったと思います。

でも、マンガで描かれた和洋問わずの偉人伝を一式、買ってくれた事もあって色々読んだ記憶がまだ残っている、本当にありがたい。

昔は読み易いように本当に色々マンガ化されていたなぁ。"ことわざ"なんかも、それで大部分が知ったし。

 今はパッとスマフォで調べれた出てくるし、そういった事に特化して書籍にされたものを読む事は少なくなってきたなぁ。

まあ、極力、推理小説以外にも実用書というか、何か"知識本"を織り交ぜて、読書していこうとは思っているのですが。

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 能楽堂でとある舞台を見て、何かに気づいた祖父。その気づいた点を話す為、孫娘に『太平記』を読むように薦めていた祖父に突然の事件発生!!。

 タイムリミットは1日、偶然、病院で再会した旧友と共に東京中を「楠木正成」に秘められた真実を求めて駆け回る!!

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 展開的に忙しく、でもテンポが良い。そのテンポの良さで"歴史"を読ませる・・・いつもの著者の印象とは異なり、とてもアグレッシブな作品でした。

(記:スッタコ小僧)

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【書籍】『東の果て、夜へ』読破

 「ビル・ビバリー」著、殺しを目的とした旅路─英国推理作家協会賞受賞作です。

確かにクライム・ノヴェルというよりは、ロード・ムービー・・・違ったロード・ノヴェル。

 残念ながら原作の方は未読ですが「スティーブン・キング」原作映画『スタンド・バイ・ミー』が漂うというか、浮かんでくるテイストがありました。

 あらすじから想定はしていたけど、"推理"要素が全くなかった点が少し残念─賞名から少しは何かあるのかと期待していたのですが。

ただ、それを補ってあまりある(思ったり)"静かな"重みというか、読み応えがある作品でした。

~読んだ時期、年齢如何によっては、かなり心に残る、響く内容だったと思えるので、受賞作というのも納得です。~

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 少年「イースト」は屋敷の見張り。しかし警察の捜査でしばらく組織はナリを潜める・・・。

そんな中、「イースト」の弟を含めた少年・青年達に"ある仕事"が振られる。

車で二千マイルを旅して、組織の裏切り者を仕留めろと。

 長い長い車旅の始まりです。

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(記:スッタコ小僧)

2022年6月 4日 (土)

【書籍】『説教師 エリカ&パトリック事件簿』読破

 「カミラ・レックバリ」著の2作目、作家「エリカ」と刑事「パトリック」が、のどかな夏の避暑地!?で発生する衝撃の事件を捜査するミステリーです。

一作目がヒット、そして本作でブレイク・・・成程、納得です。~

 私も一作目を読んで即、シリーズ続編を読みたくなって読み、そしてまた、次を読みたくなっている。

新しい事件/謎への期待ですが、登場人物達の行く末も気になる。。。なかなかハッピーにならない部分もあるのが歯痒いですが、"各視点"で描かれる数々の悩みや葛藤に触れ、その先を読みたくなるんだろうなぁ。

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 夏、洞窟から若い女性の死体。しかも、二体の古い白骨まで。

かつて、女性二人が行方不明となり、一人が容疑をかけられて自殺した過去の事件が浮上する。。。

さらに現代では・・・現在進行中の事件と過去の事件、そして警察内、家庭内でも色々巻き起こり、てんやわんやの「パトリック」&「エリカ」。

 事件に潜んだ背景とは─。

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 シリーズ、直ぐに次を読みたいけど一つの著者・作風に"ずっと漬かる"のは、ここ最近は回避しています。色々な著者、ジャンルにも触れて新たな出逢いを減らしたくないので。

 なので、少し間に別作品を入れないと・・・。

<エリカ&パトリック事件簿>

氷姫

・説教師

・悪童

・死を哭く鳥

・踊る骸

(記:スッタコ小僧)

2022年5月30日 (月)

【書籍】『渇きと偽り』読破

 「ジェイン・ハーパー」著、かつて"追い出された"故郷へ友人に起こった惨劇より戻ってきた連邦警察官「アーロン・フォーク」の捜査を描くミステリ、英国推理作家協会賞受賞の作品です。

~せっかく舞台を「オーストラリア」にしているのにその情景が伝わって来ない点が残念ですが、過去・現代ともに事件の内容がブスッと突き刺さりました。~

 前述の点は私の海外渡航や海外に対する知識不足が影響しているのでしょう、でもその点を読書で味合わせて欲しかったなぁ。。。

まあ、その私でも本作の力強さ、そして描いている「誰でも・・・」が伝わった点は、まさに印象に残る作品ではありました。

 表紙からてっきりハードボイルドに近い作品かと思ったのですが、古き町、隣人たちが知り合いで余所者・新参者を区別する田舎町で発生した忌まわしき事件・・・その謎を静かに追う作品でした。

えっ、改めて背表紙のあらすじを見てみると「新人離れした文章力と卓越したストーリーテリングで・・・」、えっ、えっスゴ、初期作品でこのクオリティって。。。(前述した欠点は、その点を考慮すると仕方なし、、、なのか。)

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 干ばつで苦しむ農家。農夫の一人が妻と息子を殺害して自殺・・・赤ん坊である次女は殺されずに助かる。

幼馴染の友人の葬儀参加の為に、故郷へ帰ってきた「フォーク」。

かつて色々とお世話になった友人の両親に「真相究明」を頼まれ、町の新任巡査部長「レイコー」と共に捜査に乗り出した彼が遭遇する"過去"の事件と"現代"の事件の謎とは。

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(記:スッタコ小僧)

2022年5月29日 (日)

【書籍】『モリアーティ』読破

 「アンソニー・ホロヴィッツ」著、ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズ、その第二弾です。(解説を読むまで、知りませんでした。)

正直、"本家"と違うのはなぁ・・・という点が念頭にあり、中々、別著者による"復活"作品には手を伸ばしづらかった事がありました。

その考えを変えてくれたのが「ジェフリー・ディーヴァー」が描く「ジェームズ・ボンド」です。(名探偵「ポアロ」[ソフィー・ハナ]の方は・・・あれっ、記事書き忘れていたのかな、ちょっと期待外れでした。)

 本作は第二弾に気づかずに、またそのライバル「モリアーティ」の方なら読んでみるかな、で手にとりました。(「アンソニー・ホロヴィッツ」さん名義にも影響を受けましたが。)

最初、読んでいた時の感想はというと・・・

~あれっ、本当にライヘンバッハ川の対決後、ええっ、全然、タイトルからとは違う展開だなぁ、と吃驚。~

繰り広げられる事件も、イギリスというよりは、アメリカのギャング抗争かと見紛う流血事件ばかり・・・事件の続き、流れが気になり読ませる内容でしたが、えー、求めていたのは古き良きミステリなのになんだこのアクション、冒険譚は。

~「ハードボイルド」作品かよ!!~

とツッコミを入れるところでした、最後まで読むまでは。

 これ以上、ネタバレになるので内容に関わる感想は控えますが、成程、こう来たかで楽しめました。

著者の第一弾『シャーロック・ホームズ 絹の家』も読みたくなりました、でも「コナン・ドイル」の本家をそんなに熟読している訳でもないので、その点から手が出し辛いかな。。。

(記:スッタコ小僧)

2022年5月22日 (日)

【書籍】『オベリスクの門』読破

 「N・K・ジェミシン」著、三部作全てが「ヒューゴー賞受賞」の二作目、SF作品です。

第一作目を読んだ後、まだ三作目が邦訳されていないのに本作に手を伸ばしてしまいました。

~いつもアニメ等は最終回まで録画を溜めてからの一気見、映画の三部作でも全ての録画が揃ってから見ていた私が。~

 自分でも驚きです、続きの展開が気になってしまって。

そして、第二作でも「今後どうなる、最後はどうなる!?」で三部作の最終作が待ち遠しくて堪らない。

 今回は前作に引き続き、娘を奪われた「エッスン」の再会とそして新たな戦い、そして娘「ナッスン」の成長と意外な出逢い、加えて破壊の季節が吹き荒れる地球、そして"各種族"の謎の一端へ迫る内容となっています。

 舞台となっている地球上、凪となっている展開が少なく、正直、色々な事、読むべき、そして理解すべきことが多くて忙しい、忙しい。

その環境からか色々な事に"平和ボケ"というか、関心が少ない私にもグサグサッっと刺さってくる事態や登場人物達の言葉・・・本シリーズの力強さが感じられます。

 まあ、第一作、二作と一気に読んで、ここで小休止は意外に良かったかも。

流石に少し、軽め(ライト)な作品が読みたくなりました。

(記:スッタコ小僧)

2022年5月13日 (金)

【書籍】『氷姫 エリカ&パトリック事件簿』読破

 「カミラ・レックバリ」著、スウェーデン・ミステリ⇒北欧ミステリの人気シリーズ第一作目です。

~えっ、もう何冊も邦訳されているのに、なんで私、知らなかったの。。。~

 上記が読み始めて、まず初めに感じた感想です。

 北欧ミステリというと今まで「衝撃的な/壮絶な」で描写や事件が"ドギツイ"、それで引き付けているとの印象だったのですが、本作は(事件の背景・原因はキツイですが)何か、異なる、なんというか読み応え/読み進める感覚─【読み触り】が良いのです。

 事件や真相追求の速度が遅いなぁ、と感じつつも、描かれる登場人物達の心情や生活に惹きこまれて、事件よりもこっちの展開が気になる、いやいや事件の方が気になってきたぞ、、と読むのが止めづらい作品でした。

~~~~~

 伝記作家「エリカ」、両親の事故より生家整理の為、故郷に帰ってきていた中、昔の友人である女性の死体に遭遇することに。

大の仲良しだったのに、突然、疎遠となり別れた「アレクス」。

ほとんど事件もない海辺の穏やかな町に突如発生した事件、その事件を探る内に幼馴染の刑事「パトリック」とも"いい関係"になり、そして過去の出来事に対する謎が次々と・・・。

~~~~~

 いやはや、本シリーズ、どんどんと読まないと。忘れないようにシリーズ作品を記載しておこうっと。

<エリカ&パトリック事件簿>

・氷姫

説教師

・悪童

・死を哭く鳥

・踊る骸

(記:スッタコ小僧)

2022年5月 8日 (日)

【書籍】『ありふれた祈り』読破

 「ウィリアム・ケント・クルーガー」著、アメリカの昔、そして少年時代のノスタルジー溢れたミステリー作品です。

~ただ、展開と真相についての"既視感"はいただけない。。。~

面白かったですよ、そして前述の風味が効いて、懐かしくて。(舞台となっている国、アメリカ人だったら、もっとだけど。)

 事件の真相も、"この手"の内容(結末)にあまり触れてきていなかったら、確かに衝撃的、驚きで各賞を受賞したのも頷けます。

ただ私にとっては、「あれっ、本作、再読だっけ。」と勘違いしそうになる程、早い段階で事件の裏と真相に辿り着いてしまったミステリー部分・・・そこが唯一の欠点でした。

 推理小説としては前述の欠点は致命的なのですが、本作はその"謎"以外、事件怒涛のように展開する後半までの"流れ"に読み応えがあるので、まあ、全体的には良い読書だったなぁ、との感想です。

 電車での移動時に読み終えようとしていたのですが足りず、帰宅してから(BGMを聞きながら)、一気に最後まで読み進められた作品でした。

~やはりそのお国の人だったら、相当に色々と思い出し、考えされされ、懐かしくて苦い・・・とても印象に残る作品といった事が日本人の私にも強烈に伝わってきた内容でした。~

(記:スッタコ小僧)

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