【書籍】『ケイヴマン』読破
「ジョージ・ドーズ・グリーン」著、「アメリカ探偵作家クラブ賞」受賞のハードボイルド・ミステリです。
~うーん、まさに"アメリカ探偵作家クラブ賞"的な作品です。~
奇抜な設定、バイオレンス混じりのハードボイルド展開、ちょっとしたミステリ・・・ハードカバーの表紙裏に記載されている賛辞ほどには感銘を受けませんでしたが。
主人公は世界が「スタイヴェサント」という悪人が放つ"Y光線"に支配されているという妄想を抱いて公園にある洞窟に暮らすホームレス。(「ケイヴマン」と呼ばれるピアニスト)
ある日、自身のねぐら近くへの死体放置を目撃した事から、正義を求めて犯人探しへと奔走する・・・作品です。
うーん、ちょっと"設定"に頼り過ぎだったような。
アクション的な部分も普通の2時間映画的な"ノリ"というか定番イベントだらけで、事件の真相にちょっとした"驚き"はありましたが、正直、物足りませんでした。
ただ、本作を読んで久しぶりに昔に読んだ『ボーン・マン』(ジョーン・C.チェスブロ)が読みたくなってきました。(大腿骨を持ち歩く記憶を無くした男、通称「ボーン」。)
また、一時期、嵌った「アンドリュー・ヴァクス」作品も、また読みたくなってきた。
ちょっと最近読んでいる系統とは別の系統への読書を誘発してくれた点では、良い刺激になった。
~~~4/1追記
著者の二作目って映画化されていたんだ。えっ、「デミ・ムーア」さんの『陪審員』だったとは。
(記:スッタコ小僧)
« 【アニメ】『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』を見た | トップページ | 【アニメ】『吸血鬼はすぐ死ぬ2』を見た »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【書籍】『レイヤー・ケーキ』読破(2023.05.28)
- 【書籍】『他人の城/憎悪のかたち 日本ハードボイルド全集3 河野典生』読破(2023.05.23)
- 【書籍】『らせん階段』読破(2023.05.21)
- 【書籍】『シャム双子の秘密』再読(2023.05.16)
- 【書籍】『死者のあやまち』再読(2023.05.12)
« 【アニメ】『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』を見た | トップページ | 【アニメ】『吸血鬼はすぐ死ぬ2』を見た »
コメント