【書籍】『地獄くらやみ花もなき』読破
「路生よる」著、<地獄堕とし>の代行者と不運な?青年が織りなすミステリー&懲罰作品です。
~題材的には目新しくないものの、"あくまで人間の事件"と付与した設定の数々は、中々。~
発生する事件─"罪"自体に怪奇は混ざってきません。ただ、青年「遠野青児(とおの・せいじ)」が、その能力より人の姿がその罪に応じた妖怪に見えてしまう、、という点以外は。
また、<地獄堕とし>について、競争相手がいる設定も面白いですね、その罪を正しく暴かないと"その撥ね返し"がある点も。
結構、薄いというか文量が少ない作品なのに、更に短編集だったとは・・・でも、その軽~く読める点が、良さなんでしょうね。
私も表紙と厚さから、サクッと読めるの一冊、欲しいな、で手に取ったので。
また見かけたら(シリーズだったら)続巻が読みたくなる作品でした。
化け物名の出所から、そうマイナーな物は出なさそうだし、やっぱり元ネタの妖怪が分かる、その姿が思い浮かべられると面白さもアップするよね。
(記:スッタコ小僧)
« 【書籍】『バグダッドの秘密』再読 | トップページ | 【アニメ】『神クズ☆アイドル』を見た »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【書籍】『レイヤー・ケーキ』読破(2023.05.28)
- 【書籍】『他人の城/憎悪のかたち 日本ハードボイルド全集3 河野典生』読破(2023.05.23)
- 【書籍】『らせん階段』読破(2023.05.21)
- 【書籍】『シャム双子の秘密』再読(2023.05.16)
- 【書籍】『死者のあやまち』再読(2023.05.12)
コメント