【書籍】『渇きと偽り』読破
「ジェイン・ハーパー」著、かつて"追い出された"故郷へ友人に起こった惨劇より戻ってきた連邦警察官「アーロン・フォーク」の捜査を描くミステリ、英国推理作家協会賞受賞の作品です。
~せっかく舞台を「オーストラリア」にしているのにその情景が伝わって来ない点が残念ですが、過去・現代ともに事件の内容がブスッと突き刺さりました。~
前述の点は私の海外渡航や海外に対する知識不足が影響しているのでしょう、でもその点を読書で味合わせて欲しかったなぁ。。。
まあ、その私でも本作の力強さ、そして描いている「誰でも・・・」が伝わった点は、まさに印象に残る作品ではありました。
表紙からてっきりハードボイルドに近い作品かと思ったのですが、古き町、隣人たちが知り合いで余所者・新参者を区別する田舎町で発生した忌まわしき事件・・・その謎を静かに追う作品でした。
えっ、改めて背表紙のあらすじを見てみると「新人離れした文章力と卓越したストーリーテリングで・・・」、えっ、えっスゴ、初期作品でこのクオリティって。。。(前述した欠点は、その点を考慮すると仕方なし、、、なのか。)
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干ばつで苦しむ農家。農夫の一人が妻と息子を殺害して自殺・・・赤ん坊である次女は殺されずに助かる。
幼馴染の友人の葬儀参加の為に、故郷へ帰ってきた「フォーク」。
かつて色々とお世話になった友人の両親に「真相究明」を頼まれ、町の新任巡査部長「レイコー」と共に捜査に乗り出した彼が遭遇する"過去"の事件と"現代"の事件の謎とは。
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(記:スッタコ小僧)
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