【書籍】『指差す標識の事例』読破
「イアーン・ペアーズ」著、四人の手記にそれぞれ翻訳者をあてる豪華仕様、歴史ミステリーです。
~もう少しイングランド史が詳しければ・・・もっともっと楽しめたんだろうなぁ。~
"歴史ミステリ"である為、やはり元となっている歴史を知らないと・・・なので、私は本作の本来の面白さと魅力を十二分に味わえなかったと思います。
上下二冊の文庫文、文量も結構あるのにスラスラ、そして続きを、続きを─と読ませる内容には脱帽です。
タイトル名となっている最後の手記で明かされる"事件"の真相・・・一つは拍子抜けで、もう一つは伏線が"あからさま"過ぎて、そのミステリと解決では推理小説好きには・・・えっ、ここまで読んで来て、その種明かし&真相かよ、と少し怒りモード状態となります。
でも、本作の真髄は"そこ"ではなく、歴史、実在の人物などを絡めた歴史のミステリーなので。
ちょっと本作紹介の謳い文句に踊らされた感は、否めません。四つの手記、四人の人物による視点から、一体どんなトリックや騙し、どんでん返しがあるのか、勝手に期待していた自分がいます。
そういった系の作品ではない点にご注意を。ただ、前述しているようにその裏切られた点を考慮しても、どんどんと読み進められた、読み進みたいと思わせた作品ではあります。
(記:スッタコ小僧)
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