【書籍】『論理爆弾』読破
「有栖川有栖(ありすがわ・ありす)」著、成長段階&母親探しの少女探偵「空閑純(そらしず・じゅん)」が活躍する【推理小説】です。
舞台は、北海道と分断し、また、探偵行為が禁止されている設定の架空の日本となっています。
本作でやっと"分断"が少し利用されてきましたが、後者にて探偵である父親が逮捕され、「純」が警察を頼みにできず、母親探しを独自に実施する理由にしか役立っていませんでした。
まあ、母親の行方不明の謎・・・追跡していた事件の謎が、さぞ、前者に関連のある事を祈ります・・・・・・でないと、全くの無駄設定なので。
さて、本作の感想ですが、正直、言うと著者に期待していた面白さを満喫する事はできませんでした。
タイトルの"モノ"と事件の繋がりも薄いし──。
何より残念なのは、「歌野昌牛」さんの「舞田ひとみ」と同じくヒロインである探偵に全く魅力を感じない点かな。
まあ、探偵を目指して成長段階であり、"等身大"の少女探偵を描いているのだとは思うのですが、探偵を言うと(私は)"超然"とした人物を求めてしまうので。
閉ざされた山村での連続殺人なのですが、前に記載した分断した北海道から送り込まれたスパイ、組織が変に絡んできて、"閉ざされたモノ"としては「んっ」となる感想です。
本当に、本シリーズの設定って、作品にプラスとなっているのかなぁ。
(記:スッタコ小僧)
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