【書籍】『月面の聖戦1:下士官の使命』読破
「ジャック・キャンベル」著、月面にて"現場を知らない"軍上層部からの過酷な命令に耐える下士官を描いた【SF】作品です。
著者は、久しぶりに【SF】ジャンルの虜にさせてくれた『彷徨える艦隊』シリーズの著者です。
各ジャンルの幅を広げる為、極力、「著者幅」を広げるようにはしているのですが・・・・・・やはり気になって、手にとってしまいました。
~予想以上に面白く、もう既刊全てを読み終えるまで、止まらないでしょう。~
くそー、盛り上げ方がうまいなぁ、「スターク軍曹」、格好良すぎるぜ。
まさに狙いすましたようなシチュエーションを繰り出してきます、まあ、その狙い過ぎている点が、『彷徨える~』シリーズと異なり、かのシリーズと比較すると・・・という感想になるのかと思います。
ただ、本作だけに集中、著者の他シリーズ関係なしというスタンスに立てば、私は単純明快な盛り上がりに一喜一憂しました。
映画では『ジェイムズ・キャメロン』、海外本では著者が、"万人"が見/読み手が喜ぶ/盛り上がる点を描くのがうまいです。
「"万人"が」と記載したのは、やはり前述の「狙い過ぎ」を考慮して、です。(人によっては「あざとい」と感じるし、また、諸々"複雑化"を望む声もあるでしょう。)
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月の資源を巡る戦いへアメリカ、遅ればせながら参戦です。
地球ではもはや敵なし、他国は資源を月に求めたのですが、昔の「アポロ計画」時における領土権を主張し、大国アメリカがついに月に乗り込んできた。
軍人はほぼ生涯職業化され、現場の戦闘員達は、戦場から離れた、コロコロと転任する上官達の"経験のない"指令に悩まされる日々。
ついには、戦闘の映像が、地球のお茶の間を楽しませる番組に・・・・・・。
自分の仕事、部下達への責任を黙々と果たす「スターク軍曹」、しかし、その堪忍袋がついに──。
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(記:スッタコ小僧)
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