【書籍】『くらやみの速さはどのくらい』読破
「エリザベス・ムーン」著、「ネビュラ賞」受賞の【SF・ヒューマンドラマ】小説です。
タイトルは、主人公である「ルウ」の口癖──というか、疑問です。
光速の逆にある暗闇では光は「0」つまり、速度はゼロなのか、それとも……。
近未来、遺伝子治療が発達し、生まれおちた時点で自閉症が治療できる世界。
最後の自閉症者達の一人である「ルウ」の視点にて、描かれる世界、考え方、そして決断が大きく印象に残る作品です。
以前に読んだ著者の女船長「カイ」シリーズとは全く変わった作風で吃驚です。
その作品の解説に本作の名前が挙げられており、解説者も内容があまりにも違う点に驚くと記載がありました。
~その通りです。~
ちょっと穿った見方をすれば、"SF"色が足りないとも思えるのですが、それはロボット、宇宙船がバンバン出て来る作品に慣れてしまった私の感性の問題でしょう。
21世紀版『アルジャーノンに花束を』との謳い文句がありますが、まさにその名に恥じない作品かと思います。
(そう言えば『アルジャーノンに花束を』系の作品は、ブログをつけ始めてから、読んでいないなぁ。)
(記:スッタコ小僧)
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