【書籍】『パイは小さな秘密を運ぶ』読破
「アラン・ブラッドリー」著、「CWAデビュー・ダガー受賞作」など"9冠を達成した"との帯が目立った【推理小説】です。
前述の謳い文句に惹かれて手に取った作品でしたが、読んでみると・・・・・・
~何故、本作品が9冠も取れたのだろうか。~
正直な私の感想は以上です。
確かに主人公は11歳の化学好きの少女、彼女の視点で描かれる全編は"幼さ"の面白さがあります。
イタズラ心、好奇心、恐れなどなど。
~でも、推理の面白さと直結していない。~
事件の被害者が断末魔に(その時点では)意味不明の言葉を残す点も、推理小説の題材で暗号と同程度、好きではありません。
好きではないシチュエーションが重なったからでしょうか。
いや、そもそも事件と推理自体、また少女の冒険も"いまいち"盛り上がりに欠けます。
荒唐無稽な冒険でない分、現実味がありますが、それが小説として面白いかというと・・・・・・まあ、別だよなぁ。
何か、日本人とは感性が異なるのか、理解&共感しづらい部分があるのでしょうか。
"9冠を達成した"理由が分からないのが、本作の最大の謎です。
(記:スッタコ小僧)
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