【書籍】『盗まれた夢 モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ1』読破
「アレクサンドラ・マリーニナ」著、小柄で容姿も目立たないが、頭脳と記憶力は明晰の女性「アナスタシヤ・カメンスカヤ」が活躍する【サスペンス】小説です。
ロシアの"この手"の作品は初めてだったので、どんな作品か興味津々でした。
本当は、【推理小説】を期待したのですが、本作は謎解きよりも、犯人"達"の魔の手がヒロインに迫るドキドキ感を煽る【サスペンス】となっています。
~当初、期待及び初めの印象に見合う「アナスタシヤ」の"頭脳"は読み取れませんでしたが、事件の先が気になり、どんどん読み進められる作品でした。~
あらすじに記載されている「とある女性が自身の夢を盗まれたと話す!!」という、タイトルで表している"怪奇的な事象"の謎は拍子抜けで、途中、その設定自体を忘れるぐらいでした。
もう少しタイトルに見合う謎と真相があれば・・・・・・。
また、事件解決に向けて「アナスタシヤ」の活躍がもっとあれば・・・・・・ヒロイン以外の登場人物達の動き&偶然にて、最後は治まる所へ治まるストーリー展開が、少し残念でした。
98年度モスクワ国際ブックフェア「ライター・オブ・イヤー」受賞という事で、ハードルを上げ過ぎたかな。
けれども、今後も本シリーズをもう少し読んでみたいと思わせてくれたのは収穫かな。
最後に一つ、本作は「~1」とありますが、シリーズの第三作目となっています。
(また、もう既に二十作以上、発表されているとの事。)
文章中に所々、過去の事件の回想や説明が・・・・・・なんで、最初から翻訳しないのだろう。
『モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ1』とナンバリングしているのだから、きちんと最初から翻訳すれば良いのに。
(記:スッタコ小僧)
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