【書籍】『群衆の悪魔 デュパン第四の事件』再読
「笠井潔(かさい・きよし)」著、「エドガー・アラン・ポー」が創造した名探偵「オーギュスト・デュパン」が活躍する【推理小説】です。
文庫版の上下巻で読みました。
文庫は新しいのですが、どうも読んだ記憶があるので、おそらく再読だと思います。
そして、多分、最初に本作に触れたが為に「笠井潔」作品について、「難しい」、また「特に目新しいトリックなし」として、遠ざかっていたのかと。
ただし、その後「矢吹駆」シリーズを読んで、その評価は一変しましたが。
何故、こんなに面白い、日本人推理作家の作品を読み逃していたのだろうと。
最初に本作について否定的な意見を記載しましたが、それは私が世界史、特にフランスに詳しくなかったからかと思います。
もろもろ未熟だった頃に読んで、「歴史情報」が詰まった本作についていけなかったのが、原因だったのでしょう。
今も、世界史の知識が増えていないので、「ああ、彼、彼女が後の・・・」、「あ、この登場人物、知っている、知っている」といった驚き&楽しさはほとんど味わえなかったのですが、昔と比較して"スラスラ"っと読めました。
昔、「ポー」の作品は有名な『モルグ街の殺人』を含めて、大部分は読んでおり、本作の挿入されている作品抜粋について記憶しているのですが、読み返してみたくなりました。
また、「矢吹駆」シリーズについても、また読みたくなってきたなぁ・・・・・・。
"種"は知っているのにまた読みたくなる作品・・・・・・著者は限られていますが、貴重です。
読む作品に困った時、1~2冊、再読対象として混ぜるようにしています。
(記:スッタコ小僧)
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