【書籍】『誰彼(たそがれ)』再読
「法月綸太郎(のりづき・りんたろう)」著、論理&論理の【推理小説】です。
もう少し設定に"非現実"感が漂わなければ、もっと印象に残ってもおかしくない作品かと思います。
(再読かどうか、不明になることはなかったかと。)
言う程"非現実"味のある設定ではないのですが、著者が描くとどうしても、その点が強調されてしまう。
今まで描いてきた作品の影響か、それとも著者の描き方に影響しているのかな。
他の推理小説家で、幾らでも該当する内容の作品はあるのですが、著者のみ一際、"違和感"としてカウントされてしまうのは意外です。
(損しているなぁ・・・・・・。)
本作はあらすじに出てきた「密室からの消失」を楽しみに手を取ったのですが、そちらのトリックは拍子抜け。
・・・・・・というより、そこに本作の焦点があるわけではありません、その謎は事件後に直ぐに明かされるので。
本作の醍醐味はタイトルに込められている「彼は誰か」という謎です。
読み終わると、タイトルはバッチリですが、背表紙の「あらすじ」は"相当、いただけない"点として印象に残りました。
確かに「密室」というキーワードにて、私も手に取りましたが、こういう事が続けられると・・・・・・【推理小説】というジャンルが心配です。
最近、昔に読んだ海外作品を数点、読み直しに入れておりますが、そろそろ日本の著者の作品も入れていこうかな。
でも、よく読んでいる著者の作品は、印象が強く&既に再読数回にて、大分、記憶が鮮明・・・・・・。
その点、著者については、再読が不足気味なので、適しているかも。
(記:スッタコ小僧)
« 【アニメ・ゲーム】3月18日(日)~3月22日(木)雑記 | トップページ | 【アニメ・ゲーム】3月23日(金)~3月26日(月)雑記 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【書籍】『人形館の殺人』再読(2023.01.28)
- 【書籍】『ロボット・イン・ザ・ガーデン』読破(2023.01.28)
- 【書籍】『運命 二人の皇帝』再読(2023.01.21)
- 【書籍】『まだ見ぬ敵はそこにいる ロンドン警視庁麻薬取締独立捜査班』読破(2023.01.21)
- 【書籍】『彼と彼女の衝撃の瞬間』読破(2023.01.14)
« 【アニメ・ゲーム】3月18日(日)~3月22日(木)雑記 | トップページ | 【アニメ・ゲーム】3月23日(金)~3月26日(月)雑記 »
コメント