【書籍】『写楽 閉じた国の幻』読破
「島田荘司(しまだ・そうじ)」著、かの名探偵は出てこず、ノンシリーズの浮世絵師「写楽」の正体に迫る【歴史・推理小説】です。
~終盤においては、登場人物、果ては著者と一緒に、その正体追求にドキドキしました。~
著者お得意、著者の描いた過去(当時の状況再現)にて、「当時の物語」としても楽しめる作品です。
(序盤にドーンと暗くする展開があるのも、著者らしいと言ったら著者らしい。)
私自身、「写楽」の謎って、知らなかったなぁ。
<「写楽」は「写楽」だ>と思っていました。
まさか、異例の新人、異例の短さの活躍、その正体が謎になっているなど思いもしませんでした。
(絵が有名なので、知っていましたが──。)
表紙、折角だから、作品中で特徴として言及される「耳」と「手」の部分も見えるようにして欲しかったなぁ。
まるきり「写楽」絵だとデザイン的につまらないので、「地球略全図」を入れているのでしょうか。
私には「気が利いていない装丁」という感想を持ちました。
(こんなんじゃ、電子書籍に負けてしまうよ・・・・・・。)
なにわともあれ、著者構想20年以上の宣伝文句に偽りのない、大作です。
(記:スッタコ小僧)
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