【書籍】『貴族探偵』読破
「麻耶雄嵩(まや・ゆたか)」著、短編・中編を織り交ぜた【推理小説】です。
タイトルが目を惹きますが、実際に読んでみると・・・・・・タイトル負けかな。
「貴族探偵」は何もせず、執事・メイド・運転手が調査・真相に達する点は、(未読および未視聴ですが)ドラマ化までされた"あちら"で知れ渡り過ぎ。
でも、著者の事だから、最後の最後に何か仕掛けがあるのでは──と思って読み進めましたが、結局最後の事件まで"変化のない"ノリで少々、残念でした。
タイトルの設定は上記の通り、"いまいち"でしたが、各話のトリックについては、流石、著者、どれも楽しめました。
色々な系統のトリックが盛り込んであり、飽きさせません。
ただ、(私のコンディションの問題かもしれませんが、)同程度の長さの話で、まとめて欲しかったです。
長短の差があり過ぎて、ちょっと読みづらい印象を受けました。
収録されている話は以下の通りです。
○「ウィーンの森の物語」
自殺に見せかける為、糸での密室作成・・・・・・しかし、犯人はしくじり、現場に糸が残る事に。
別荘に泊まっていた誰でも犯人の可能性がある中、犯人の決め手は如何に!!。
○「トリッチ・トラッチ・ポルカ」
頭と腕のない全裸の死体。
脅迫者であった被害者、容疑者は直ぐ捕まるも、アリバイあり。
ベテラン&新人刑事が事件関係場所および現場を辿っていくと・・・・・・えっ、メイド!?。
○「こうもり」
鍾乳洞で焚いた護摩をかぶると恋愛成就!?──「蝶陣祭(ちょうじんさい)」の最中に発見された女性の死体。
しかし、女性の関係者達には全てアリバイが・・・・・・。
○「加速度円舞曲」
突然、落ちてきた大石により事故で立ち往生してしまった女性。
通りかかった黒塗りリムジンの助けられ、文句を言おうと石があった家へ向った面々。
そこで、遭遇したのは──。
○「春の声」
3人の集められた求婚者達。
やがて、3人共に死体で発見され、それぞれを殺害したと思われる凶器には・・・・・・。
(記:スッタコ小僧)
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