【書籍】『もろこし銀侠伝』読破
「秋梨惟喬(あきなし・これたか)」著、【中国武侠ミステリー】の連作短編集です。
~面白く、そして読みやすい。~
地名、人名、加えて日本のヒーロー像とは少し離れている"武侠"のヒーロー達により、『三国志』以外はなんとなく読みづらさが感じられる事が多い昔の中国を舞台にした作品。
本作は上記の"読みづらさ"を見事に解消してくれる作品となっています。
これを契機に、色々と自身の読み幅を広げられたらと思っています。
さて、収録されている作品は以下の通り、解説の情報を利用して記載しています。
○「殺三郎(しゃさんろう)」
時代:宋代(南宋)/探偵役:謎の老人(雲遊)
密室での毒殺。
毒殺なので密室は不思議ではないのですが、被害者は暗殺を警戒し、注意を怠らなかったはず。
犯人とされた医者の父の無実を晴らす為、娘は・・・。
○「北斗南斗」
時代:元代/探偵役:仙人めいた謎の老人
「科挙」の試験を受けにきた「顔賢(がんけん)」は庭で殴られ、目がさめると横に女性の刺殺死体が・・・・・・。
離れに近づいた者はおらず、足跡もない。
自身の無実を晴らす為、お供の老人の指示に従い、とりあえずは逃げたものの・・・。
○「雷公撃(らいこうげき)」
時代:明代/探偵役:謎の老女、青霞(せいか)
銃声、屋敷の主人「単震雷(ぜんしんらい)」が密室内にて銃で撲殺される事件が発生した。
銃声の意味、そして犯人はどこから逃走したのか・・・・・。
○「悪銭滅身(あくせんめつしん)」
時代:宋代(北宋)/探偵役:謎の道士、抱壺(ほうこ)
「燕青(えんせい)」が盗人から足を洗わせ、魚屋へ転身させた男が何者かに拷問され、殺害される。
数日前、どうも悪い癖にて盗みを働いたのを叱ったばかり。
その盗み先が原因と睨んだ「燕青(えんせい)」は調査を始めると次々に発生、また明らかになる殺人と不審死。
事件の背後には恐るべき凶器を使用する殺し屋が・・・。
うーん、タイトルがネタバレし過ぎです。
"モノ"は異なりますが、「ショーン・コネリー」主演にて映画化もされた有名な作品もあるので・・・・・・。(直ぐに解答に辿り着いてしまいます。)
(記:スッタコ小僧)
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