【書籍】『殺害者のK』読破
「スー・グラフトン」著、女性探偵「キンジー・ミルホーン」が活躍する【ハードボイルド】&【推理小説】です。
今回の事件は他殺と断定されなかった女性腐乱死体について、女性の母親の頼みにより捜査に乗り出す内容となっています。
母親の元へ送られてきた一本のビデオから端を発した調査ですが、やがて女性の色々な"顔"を「キンジー」が知る事になります。
~ただ、事件解決に関して、前述の"顔"が活きてこなかったのが残念。~
「全てにおいて唐突な終わり方をしたなぁ」というのが本作の感想です。(まあ、色々な余韻を残す終わり方、しっくりしない気持ちとなった「キンジー」の心情が伝わる結末ですが。)
また、事件以外の「キンジー」周辺の"動向"に動きがなかったのも残念。
前作にて判明した「キンジー」の親戚達との何らかの交流があるかなと思ったのですが・・・・・・。
今回、動きがあったのは犬猿の仲(!?)、「ドーラン警部補」が倒れて入院してしまったぐらいだったので。
タイトルから、恐るべき「殺し屋」でも出てくるのかとハラハラドキドキの予想をしていてしまった分、少し拍子抜けです。
さて、最後にシリーズ感想(過去記事)へのリンクを──
『アリバイのA』
『泥棒のB』
『死体のC』
『騙しのD』
『証拠のE』
『逃亡者のF』
『探偵のG』
『殺人のH』
『無実のI』
『裁きのJ』
(記:スッタコ小僧)
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