【書籍】『殺人は容易だ』再読
「アガサ・クリスティー」著、著者の有名な探偵は出てこないノン・シリーズ(「バトル警視」がちょこっとゲスト出演)ですが、いつも通りの犯人隠しの妙技──「騙された~」との面白さを提供してくれる【推理小説】です。
また、"ロマンス味付け"もバッチリです。
~良くある導入ですが、タイトルにもある台詞にて惹き付け、最後まで興味を離さない。~
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イギリス本土に久しぶりに戻ってきた元警官「ルーク・フィッツウィリアム」。
同じ車輌に乗り合わせた警視庁を目指す老婦人に驚きの話を聞く・・・・・・彼女の村では殺人が起こっている、しかも複数。
老婦人の妄想か・・・・・・しかし、彼女の言葉が残る、
「殺人はとても容易なんですよ──だれにも疑われなければね。」。
やがて「ルーク」はかの老婦人が轢き逃げにて死亡、また新聞にて老婦人が次の犠牲者に挙げていた人物の死を知る・・・・・・。
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事件の秘密を知る人物が・・・・・・の定番の始まりですが、タイトルにも含まれるその台詞が絶妙です。
その台詞、タイトル負けしない驚きを提供してくれる一品となっています。
ノン・シリーズではかの有名な『そして誰もいなくなった』もありますが、『無実はさいなむ』が大好きです。(再読が楽しみ)
本作を含め、著者のノン・シリーズは、著者の有名探偵シリーズでは描けない/活かせない仕掛け&展開が楽しめます。
さて、最後に著者の作品一覧(過去記事)へのリンクを──
(記:スッタコ小僧)
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