【書籍】『インディゴの夜 チョコレートビースト』読破
「加藤実秋(かとう・みあき)」著、渋谷ホスト探偵団!?──異色の舞台と異色の調査団が活躍する【推理小説】、短編・・・いや、中編集です。
表はフリーライターである女性「高原」、裏(!?)は異色のホストクラブ「club indigo」のオーナーの一人。
持ち込まれるトラブルを店のホストと一緒に調査、事件を解決です。
主人公の仕事と舞台から、雑誌界やホスト界の色々な知識、"一般人"(!?)では見る事ができない世界の裏側を垣間見る楽しみが味わえる作品です。
謎解きといった観点からはなにぶん、素人探偵達なので・・・・・・でも、独特のエピソード、そして"ほんわか"とさせる話もありで、【ヒューマン・ドラマ】部分でカバーです。
ちなみに本作は続編で、第10回創元推理短編賞を受賞した『インディゴの夜』があります。
本当はそっちが読みたかったのですが、見つからなかったのでまずこちらを手に取りました。
楽しみなシリーズです、今度、一作目を手に取ってみます。
○「返報者」
人気ホストが毒液をかけられて火傷、ホストとして再起不能となる事件が連続して発生する。
そんな中、「高原」は新宿歌舞伎町<エルドラド>のナンバーワンホスト「空也(くうや)」の訪問を受ける。
どうも面倒を見ている後輩ホストをいじめた奴らがその仕返しを受けているらしいと・・・・・・。
巷で起こっている事件との関連性と犯人探しの依頼──以前の借りもあることから、「高原」はその依頼を受ける事に。
やがて、「高原」、そして<club indigo>のホスト達にも危険が迫る!?。
○「マイノリティ/マジョリティ」
<club indigo>のもう一人のオーナー「塩谷」からの調査依頼。
後輩の記者が行方不明になったとの事。
やがて明らかになるもう一人の失踪者──サスペンス色、ホスト探偵団の活躍が楽しめる作品。
○「チョコレートビースト」
「なぎさママ」と一緒に「なぎさママ」の経営する店へ行った「高原」。
そこではなんと強盗事件発生中・・・・・・しかし、柔道黒帯の「なぎさママ」の活躍により、強盗は撃退。
しかし、「高原」が「なぎさママ」の愛犬「まりん」の入ったバッグを気づかずに犯人へ向けて投擲!!。
犯人はバッグを持ち去ってしまった・・・・・・「なぎさママ」が恐ろしい「高原」は懸命の捜索へ乗り出す。
○「真夜中のダーリン」
ハイテンションの新人ホスト「吉田吉男」・・・・・・しかし、その元気は手術な必要な心臓病を抱え、バトミントンの選手生命を絶たれた男の自暴自棄だった。
そんな「吉男」に「塩谷」オーナーは一つの指令を──クラブの代表となって、ホスト選手権へ出場。
特異の「歯笛」を武器に予選を勝ち進む「吉男」・・・・・・そんな「吉男」へ正体不明の嫌がらせが──。
絶対優勝候補でもない異色のお笑いホスト「吉男」が何故──果たして、事件&選手権の行方は!?。
(記:スッタコ小僧)
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