【書籍】『バチカン奇跡調査官』読破
「藤木稟(ふじき・りん)」著、豊富な知識によりトリックを見破る奇跡調査官「平賀」と暗号解読のスペシャリスト「ロベルト」の神父コンビが活躍する【推理小説】です。
私の読んだ「藤木稟」さんのこれまでの作品は昔の日本、またアジアが舞台だっただけに《洋風の「藤木稟」節》はどんなモノかと楽しみにしていたのですが・・・・・・。
~事件発生までが長く、事件発生後も長く、最後の結末だけ短い──なんとなく、テンポが悪い。~
人物紹介も兼ねているから序盤が長いのは仕方が無いとして、神父コンビが到着(到着と同時に連続殺人開始)してからが長く感じてしまう。
事件間隔が長く、その間、全く五里霧中なのか手を出さない神父コンビ──あれっ、どんなトリックも見抜く"凄腕"じゃなかったのと探偵役にガックリ。
~犯人を含めて、重要となる人物達が結びつかない。~
犯人や被害者となる人物達の印象が少ない・・・・・・代わりに特にキー(鍵)とならない人物達の描写が多く、そちらの方が記憶に残ります。
私にとって、本作が一番、楽しめなかった理由は
~事件に"不思議"が少なく、興味が持続しなかった。~
宙に浮かんだ少年、涙を流すマリア像、宙に浮かんだマリア様・・・・・・などなど。
1つ目の謎はまあ、苦心したんだなぁと感じましたが、残り2つはすぐ"分かってしまった"のが残念。
また、暗号は途中でアルファベットの対応表を手に入れて解読すると序盤から出てきたわりには全く"謎"となっていません。
続編がおいてあったので面白かったら、続けて手に取ろうと思っていましたが・・・・・・別の作品、または過去作を再読するかな。
(記:スッタコ小僧)
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