【書籍】『モップの魔女は呪文を知っている』読破
「近藤史恵(こんどう・ふみえ)」著、清掃員「キリコ」が遭遇する事件を描いた短編集です。
作品一覧が載っていないので確かな事は言えないのですが、おそらくシリーズ第三弾です。
~このシリーズの良い所は、シリーズが進む毎に面白くなってきている事~
通常、一作目が面白く、後はネタ切れか、質が下がってくる事が往々にしてあるのですが、本シリーズは違います。
まあ、私が第二弾⇒第一弾と読んでしまった影響もあるかも知れませんが・・・・・・。
出題される事件は"稀有"ではなく、特に際立っている訳でもありません。
ただ、日常の中にも"独特"の雰囲気が溢れており、"珍しく"はないのですが、かといって"類似"の作品が直ぐに思い浮かぶわけでもない。
何となく、この雰囲気が好き──と言ったところが、本シリーズを読み続けている要因でしょうか。
見かけたら、つい読んでしまうシリーズになってきたようなのですが──続編が出ていない模様、残念です。
○「水の中の悪意」
スポーツクラブのインストラクターの男性視点で展開。
ある時、発生した「プールで火傷」の事件とその真相とは──。
○「愛しの王女様」
ペットショップの子猫に一目惚れの女子大学生視点で展開。
バイトにバイトを重ねて、やっと一緒に暮らし始めた子猫に異変!?。
容姿は同じだが、全く別の子猫に入れ替わっていた!?。
○「第二病棟の魔女」
新米看護師(ナース)の視点で展開。
「ミュンヒハウゼン症候群」!?──魔女に間違えられた清掃員「キリコ」と一緒に事件の真相&深層に迫る。
○「コーヒーを一杯」
サスペンス&刑事「コロンボ」タッチ(!?)で進む、異色の展開。
とある女性社長の視点で展開。
さて、最後にシリーズの感想(過去記事)へのリンクを──
(記:スッタコ小僧)
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