【書籍】『東京ダモイ』読破
「鏑木蓮(かぶらぎ・れん)」著、第52回江戸川乱歩賞受賞作の【推理小説】です。
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第二次世界大戦後、シベリア抑留時における俘虜収容所(ラーゲリ)にて帰郷(ダモイ)を願う兵士達。
寒さがまさに"凍る"早朝に発見された首切り死体・・・・・・厳重な警備により凶器などは持ち込めない収容所にて一体どうやって!?。
そして現代─シベリア抑留時代の記憶を風化させまいと句集を出そうとした老人「高津」。
しかし、ロシア人の殺害事件の記事を見た直後、「遅きに失したかもしれない」との書き置きを残し、「高津」も行方不明に。
過去、シベリア抑留時代の事件の真相とは──。
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多くの推理モノに触れていれば、第一の事件の謎はあっという間に分かってしまいます。
シベリア抑留時代の書記とも言える「高津」の句集の中身にて"ぐいぐい"引っ張ってくれますが、「高津」自身の内容ばかりで事件関係者の記述が薄い。
まあ、本作にて描きたい事が「シベリア抑留 > 事件」というのであれば、仕方がないかな。(こちらとしては【推理】を期待しているのですが。)
句集に秘められた謎も"いまいち"分かりづらく、内容の割りには読みやすかった作品ですが、もう少し「トリック」で引っ張っていってくれないと【推理小説】好きには厳しい作品でした。
(記:スッタコ小僧)
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