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2010年7月31日 (土)

【書籍】『クラシックシリーズ12 千里眼 背徳のシンデレラ 完全版 上・下』読破

 「松岡圭祐(まつおか・けいすけ)」著、元自衛官の臨床心理士「岬美由紀」が活躍を描く──いや、師匠であり一代目"千里眼"、そして旧敵「友里佐知子」の人生を綴った記録がメイン、シリーズ【最終巻】です。
「岬美由紀」の活躍と、少しは私生活部分での発展を読みたかった所ですが、「友里」の昭和事件史と密接に関わった人生、その遺産である「鬼芭阿諛子」との決着にかかわる伏線にて補っています。

惜しむらくは私が『千里眼』第一作目を「鬼芭阿諛子」が登場しない完全版でない作品で読んでいた事・・・・・・やはり最後の最後まで密接に関わるキャラとなっていたのか。

次のシリーズ再スタート作品もいずれ読もうと思いますが、とりあえず一段落かな。
ちなみにクラシックシリーズでの私のベスト3は、『運命の暗示』・『千里眼の復讐』・『トランス・オブ・ウォー』となります。(出版順に記載しています、この中での順位付けは難しい・・・・・・。)

思い返すと本シリーズは、《細かいマシン描写》と《社会風刺》、《雑学》が溢れる作品──成る程、読むとヒットする要因が明確に分かる作品です。
ただ、私には途中で読むスピードが"たびたび"ダウンするなど、"なかなか"波に乗れずに滞った時もありました。
最近、頁数の少ないライトノベルばかり読んでいた影響かなと思っていたのですが、どうも違うみたい・・・・・・やはり人によって"嵌り度"が異なる事からでしょう。
 やっと【最終巻】まで到達したのに達成感がなく、書く内容があまり思い浮かばないで困っています。
ヒロイン「岬美由紀」自身の最大の問題が『千里眼とニュアージュ』にて決着をみているだけに、いくら最大の敵だったとはいえ、不在となった「友里佐知子」とその弟子「鬼芭阿諛子」の物語で最後とは、やはり、ちょっと不足だったのではと思います。
【最終巻】では「岬美由紀」について十分ではなく十二分の活躍が、正直、欲しかったところです。

さて、最後に今まで読んだシリーズ作品感想(過去記事)へのリンクを──

『千里眼』
『クラシックシリーズ2 千里眼 ミドリの猿 完全版』
『クラシックシリーズ3 千里眼 運命の暗示 完全版』
『クラシックシリーズ4 千里眼の復讐』
『クラシックシリーズ5 千里眼の瞳 完全版』
『クラシックシリーズ6 千里眼 マジシャンの少女 完全版』
『クラシックシリーズ7 千里眼の死角 完全版』
『クラシックシリーズ8 ヘーメラーの千里眼 完全版 上・下』
『クラシックシリーズ9 千里眼 トランス・オブ・ウォー 完全版 上・下』
『クラシックシリーズ10 千里眼とニュアージュ 完全版 上・下』
『クラシックシリーズ11 千里眼 ブラッドタイプ 完全版』

(記:スッタコ小僧)

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