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2010年5月 3日 (月)

【書籍】『クラシックシリーズ10 千里眼とニュアージュ 完全版 上・下』読破

 「松岡圭祐(まつおか・けいすけ)」著、人間味を付与してきましたがまだまだ"スーパーウーマン"の元自衛官、現在は臨床心理士「岬美由紀(みさき・みゆき)」の超人伝記──【エンターテイメント小説】です。
『冒険野郎マクガイバー』ばりの雑学、格ゲーヒロイン並みの拳法の達人、そして相手を見透かす『X-MEN:プロフェッサーX』ばりの能力(人間レベル版)で弱点は・・・・・・味方がついていけず、いつも孤高の戦いとなる点だけかな。

 どうも本シリーズは文庫本で上下巻に分かれると上巻の読むスピードが遅くて読むのに期間を要します。
一気に読めず、合間合間に別の作品を読んでしまう。
下巻に入るとスピードアップ、本作一筋、ノンストップで読み終わるのですが・・・・・・。

 本作では上巻に「美由紀」の長い過去回想はなかったものの、もう一人のヒロインともいうべき元臨床心理士「一ノ瀬恵梨香(いちのせ・えりか)」視点が詰まっています。
「一ノ瀬恵梨香」は、「美由紀」を絵本『青い瞳とニュアージュ(=雲)』になぞらえて"雲"・・・・・・自分の道(視線)を塞ぐ"雲"として敵対し、「美由紀」過去問題の最後の試練となっています。
IT企業が作った福祉都市「萩原(はぎわら)県」に潜む、陰謀を巡る中で、ついに二人が出会い、そして直に"ぶつかり合う"姿が描かれています。(「恵梨香」側の一方的な敵視ですが・・・。)

 本記事の冒頭に「美由紀」の"スーパーウーマン"っぷりを記載しましたが、本作は今までの作品からすると少し"控え目"です。(それでも十分過ぎる程ですが・・・。)
まあ、「恵梨香」とのバランスを考えたのでしょう。

 それにしても全部が全部ではないのですが、人気の出ている作品って何故、こうも"毒"があるのだろう。("毒"を吐くのだろう。)
攻撃対象は様々、多いのは"政界"に対してかな・・・・・・。
まあ、色んな主張があるしね──でも、本作では最後の"驚き"に繋がる伏線だったのかも知れませんが、ある人物が"ひどく"描かれているのがちょっと・・・・・・まあ、フィクションと断っているけどモデルは明らかだし。

 最後に今まで読んだシリーズ作品の感想(過去記事)へのリンクを──
一作目のみ、完全版ではない(旧シリーズ)作品を読んでいます。

『千里眼』
『クラシックシリーズ2 千里眼 ミドリの猿 完全版』
『クラシックシリーズ3 千里眼 運命の暗示 完全版』
『クラシックシリーズ4 千里眼の復讐』
『クラシックシリーズ5 千里眼の瞳 完全版』
『クラシックシリーズ6 千里眼 マジシャンの少女 完全版』
『クラシックシリーズ7 千里眼の死角 完全版』
『クラシックシリーズ8 ヘーメラーの千里眼 完全版 上・下』
『クラシックシリーズ9 千里眼 トランス・オブ・ウォー 完全版 上・下』

(記:スッタコ小僧)

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