【書籍】『牧師館の殺人』再読
「アガサ・クリスティー」著、【観察】と【分類】・・・・・・積み重ねた年月と経験により事件に対して鋭い炯眼を働かせるおばあちゃん、「ミス・マープル」が活躍する初長篇【推理小説】です。
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小さな村「セント・メアリ・ミード」。
牧師館の書斎で村の「うるさ型」である「プロズロウ大佐」が銃殺される一大センセーショナルな事件が発生。
様々な村の隠されたスキャンダルを駆け回る中、事件は自首をする人物が二人も発生するなど混迷を極める・・・・・・。
そんな中、過去に村で発生する小さな事件を解決する手腕を発揮していた老婦人「ミス・マープル」。
小さな事件も大きな事件も同じ・・・・・・【人間性の研究】、まさにその大家とも言える「ミス・マープル」の目に事件はどのように写ったのか──。
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短篇集『火曜クラブ』では【安楽椅子探偵】とばかりに素早い犯人指摘を見せた「ミス・マープル」。
成る程、読み返して納得・・・・・・今回は梃子摺るわけだ。
本作で扱っている《流れ》(犯人の大筋)は、もう私の中ではベーシックとなってきています。
最初は忘れていた犯人も読んでいる中、早期に思い出しましたが「それでも、読める」作品です。
細部まで憶えていない影響で著者が張った細かな伏線から再び推理する楽しさだけではなく、
~著者の作品には犯人と被害者だけではなく《周りの登場人物達の行方(その後)》が気になる展開~
があります。(そこがまた、良い所です。)
最後に著者の作品リストへのリンクを──
(記:スッタコ小僧)
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