【書籍】『クラシックシリーズ8 ヘーメラーの千里眼 完全版 上・下』読破
「松岡圭祐(まつおか・けいすけ)」著、相手のちょっとした仕草から心理を見抜く「千里眼」の異名を持つ臨床心理士「岬美由紀(みさき・みゆき)」が活躍する【サスペンス&アクション】です。
いや今回はお得意の「千里眼」は少し鳴りを潜めて「臨床心理士」というより、古巣「航空自衛官」とした方が良かったかな。
本作はいつものエンターテイメント性も鳴りを潜めて、次の二本柱にて《重々しく》引っ張ります。
■「岬美由紀」について
青春時代、航空自衛官目指して様々な事に悩む姿が描かれています。(回想で)
■「自衛隊」について
「美由紀」憧れの先輩の事故を中心に様々な苦悩が描かれています。
ちょっと私にはいつもと勝手が違いすぎて、頁をめくる手も《重く》なり上巻を読んでから下巻を読み終わるまで大分かかってしまいました。
事件の流れと展開には「いつもの意外性」が見られなかったものの、終盤に一気にまとめて最後は「スカッ」と爽快に終わる点は流石です。
下巻の途中からは、本を置く暇を与えずにノンストップで読み終わりました。
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「岬」が憧れ、恋心を抱いていたエースパイロット「伊吹直哉(いぶき・なおや)」先輩が演習中に事故!?。
熱センサーでの標的確認不足・・・・・・なんと中に少年が潜んでいた!?。
先輩の精神鑑定の依頼を受けた「岬美由紀」でしたが、その依頼を奪おうとする成長する巨大企業「アルタミラ精神衛生」の陰謀が迫る!!。
~「岬美由紀」・遅咲き青春時代の終焉(+先輩再生)の物語~
始まり、始まりです。
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それにしても失恋続きの「岬美由紀」に"春"が訪れるのはいつになるやら・・・・・・。
(記:スッタコ小僧)
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