【書籍】『首切り』読破
「ミシェル・クレスピ」著、「フランス推理小説大賞」受賞作との事で手にとった本作ですが・・・・・・特に頭を捻る推理はなく、【サスペンス】、あとがきの言葉を借りるなら【ロマン・ノワール(※)】小説です。
※ノワール:「黒い。暗い。」と言う意味らしい。
あらすじの
突如解雇された経営コンサルタント。
優秀な人材を集めるという人材派遣会社。
孤島に集められ奇妙な研修。
《血の再就職サバイバルへようこそ》
などから、「高見広春」著『バトル・ロワイヤル』のような設定というか流れ、雰囲気の作品かなあと思っていたのですが──。
全然、違っていました。
リストラ、格差などの問題、弱肉強食の緊迫感溢れるビジネス社会を絡めつつ、主人公の中年男性が次第に《暗く激しく燃えて落ちていく》姿を描いている作品です。
受賞作という事で、ちょっと度肝を抜く謎・トリックなどを期待していたのですが・・・・・・まあ、大掛かりなトリックを持ってくるのはもう日本の作品ぐらいかな。
ひと味違う、異色な点で期待とは異なりましたが楽しませてくれた作品です──ただ、読み終わった後、暗く・イライラする事、請け合いです。
(記:スッタコ小僧)
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