【書籍】『死神の精度』読破
「伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)」著、「可」か「見送り」か?──運命の日前の七日間、対象者の【生死】を判断する為に調査を行なう【死神】「千葉」の視点にて描かれる【ヒューマン・ファンタジー・サスペンス(・任侠アクション有り)】小説です。
読んだ感想はと言うと・・・・・・
各話、いい所で終わってしまう・・・・・・【映画】版が見たくなりました。
6人の対象者とのエピソードを描いた6話の短編集なのですが、どの話も「その後の展開が気になる所で終わってしまう。」・・・・・・。
流れ的にその後の展開は予想がついて、【余韻】&【その後の想像】に浸る事ができるのですが、やはり《続き》が気になります。
そこで【映画】版には各話に《(独自の)決着》をつけているのではないかと・・・・・・。
《決着》をつけていた場合、その出来が【映画】版の評価に大きな影響を与えているのではと思います。
見てみたいなあ・・・・・・果たして「可」か「見送り」か?。
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仕事をする時はいつも雨に見舞われる「雨男」の【死神】「千葉」。
【死神】達もその性格はそれぞれ・・・・・・でも共通しているのは「ミュージック」が好きな事。
仕事は調査対象者に近づき、「死」に関する質問をしてその見解を聞き、「可」か「見送り」かの判断を下す。
明確な基準もなく、人間にあまり興味のない【死神】達の判断は「可」がほとんど。
一週間の仕事の時間はCDショップ等の試聴コーナーで潰れる・・・・・・そんな中でも特にクールな【死神】「千葉」が遭遇する、漂う雰囲気は「しとしと」と《静か》なのですが、起伏&驚きのエピソードが6つ。
まあ、二千年前の話題を思い起こしている「千葉」には《いつもの出来事》かもしれませんが。
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いやあ、惹き込まれました。
久しぶりに「あっ」と言う間に読み終わってしまった作品です。
(記:スッタコ小僧)
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