【書籍】『刀語 第十話 誠刀・銓』読破
「西尾維新」著、『刀語』シリーズ第十作目【誠刀・銓(セイトウ・ハカリ)】です。
「奇策士・とがめ」と刀を持たない剣士「虚刀流(きょとうりゅう)七代目・鑢七花(やすりしちか)」の国をも動かすと言われる「四季崎記紀(しきざききき)」の【変体刀完成形十二本の蒐集】の旅「第十弾」です。
今回は、【刀休め】の回かな──第十一話と最終巻である第十二話前の《一整理(ひとせいり)》といった所でしょうか。
「否定姫」の正体など重要な秘密の披露などがありましたが、全体的に起伏がなく【静かな】内容となっています。
【誠刀・銓(セイトウ・ハカリ)】を求めて、「とがめ」が捨て去った生まれ故郷に【里帰り】、そして今回の相手は【仙人】ともっと大きな展開となると思ったら・・・ただ、闇雲に<直進>するのではなく時には<後退>も必要である事を「とがめ」が悟った回でした。
今後の終盤にこの教訓がどう生きてくるのか/活きてくるのか・・・。
それにしても「真庭忍軍」・・・通称「まにわに」。
十二人もいたのに現在は・・・本当に寂しくなってきました。
■真庭鳥組三頭領
・『神の鳳凰』:真庭鳳凰
・『巻戻しの鴛鴦(おしどり)』:真庭鴛鴦
・『逆さ喋りの白鷺』:真庭白鷺
■真庭獣組三頭領
・『伝染の狂犬(けふけん)』:真庭狂犬
・『冥途の蝙蝠』:真庭蝙蝠
・『読み調べの川獺(かわうそ)』:真庭川獺
■真庭虫組三頭領
・『首狩りの蟷螂』:真庭蟷螂
・『無重の蝶々』:真庭蝶々
・『棘々の蜜蜂』:真庭蜜蜂
■真庭魚組三頭領
・『長寿の海亀』:真庭海亀
・『鎖縛の喰鮫(くいざめ)』:真庭喰鮫
・『増殖の人鳥(ぺんぎん)』:真庭人鳥
・・・特に「虫組」は一気にやられたしなあ。
(記:スッタコ小僧)
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