【書籍】『魔界都市<新宿>【完全版】』読破
「菊地秀行」著、【念法】継承者(?)・木刀《阿修羅》を持ち「妖鬼」と闘う「十六夜京也(いざよい・きょうや)」を主人公にした
『魔界都市<新宿>』
『魔宮バビロン』(続編)
の合本となっています。
本著者・・・私が一番最初に触れた作品が悪かったのか誤解していました。(最近、『吸血鬼ハンターD』シリーズを一冊読んで、少し誤解は解かれつつあったのですが・・・。)
【SF】と【怪奇(ホラー)】融合した著者独特の雰囲気を全開にした《ヒーロー物》です。
舞台は近未来、「新宿」のみに被害を及ぼした大地震・通称《魔震(デビル・クェイク)》から数十年──。
高校生の「十六夜京也」、実は父親から鍛えられた物理法則すら凌駕する【念法】の達人です。
逃亡犯罪者や異形の物達の巣窟となった「新宿」に住む【魔道士】に呪いをかけられた父親を持つ【美少女】「羅摩さやか」からの頼みでたった一人、父親の形見《阿修羅》を片手に魔都「新宿」に乗り込みます。
土、水、火を操る「妖鬼」との闘い、怨霊ライダーと・・・『ゴーストライダー』[映画]の【元ネタ】か?と見紛うばかりの展開──。
また、時代背景が《近未来》なので、サイボーグ・エスパーなどなど近未来兵器なども盛りだくさん登場です。
【SF】なら未来⇒機械・機械で怪奇色なし、【魔法】(・【ホラー】?)なら中世⇒お城・森・騎士の世界感を求める人にとっては「おいてけぼり」になる(というか馴染みにくい)内容です。(私もちょっと・・・正直、乗り遅れました。)
まあ、素直な展開にて純粋に世界感の少し変わった「世界を救うヒーローの活躍物」として楽しめました。
続編『魔宮バビロン』の方は、前作【主役】「十六夜京也」と【ヒロイン】「羅摩さやか」に加えて
前作ではいい場面での【サポート】役・「新宿」に住居を構える「メフィスト」が、本作では【主役】を食う勢いで活躍する内容となっています。
また今回は、「新宿」に突如巨大な建造物「空中庭園バビロン」が登場するのですが、【SF】色が薄まって「京也」の前に強敵《三騎士》が登場するなど前作の雰囲気よりは溶け込み(親しみ)易くなっている作品です。
本シリーズ、主役/登場人物(?)を別に設定した「スピンオフ」作品が多々あるようなので、機会があったら手に取ってみようと思います。
(記:スッタコ小僧)
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