【書籍】『刀語 第二話 斬刀・鈍』読破
「西尾維新」著、『刀語』シリーズ第二作目【斬刀・鈍(ザントウ・ナマクラ)】です。
「奇策士・とがめ」と刀を持たない剣士「虚刀流(きょとうりゅう)七代目・鑢七花(やすりしちか)」コンビによる国をも買えると言われる「四季崎記紀(しきざききき)」作【変体刀完成形十二本の蒐集】の旅「第二弾」です。
前回は、絶対に折れる事のない頑丈さを追求した【絶刀・鉋(ゼットウ・カンナ)】、今回は名前と真逆の《一刀両断で斬れぬものはない刀》です。
まさに【通常の刀としての本望・・・「斬れる事」と追求した究極の刀】です。
それだけ(純粋に「斬る」以外に特徴のないため)に突発的に発生した【絶刀・鉋】の入手を除いて、最初に蒐集に向かったのですが・・・。
はてさて、砂漠に埋もれた因幡の国の城に一人、住み続ける【斬刀・鈍】所有者「宇練銀閣」(うねりぎんかく)。
先祖はその刀で【一万人斬り】をしたと言います。
本来、刀を持たない「虚刀流」には《刀の切れ味》は関係ないと「奇策士・とがめ」は踏んだのですが・・・。
前作は初回であり、登場人物や刀の説明がメインだった面もありますが、正直【剣術・格闘】部分が消化不良でした・・・まあ、相手が「卑劣・卑怯」を得意とする【真庭忍軍】(通常「まにわに」※1)であり【忍者】だったことも影響していますが。
でも、今回は違います。
腕のたつ【侍】が相手であり、相手の技および「虚刀流」の技との《ぶつかりあい》が十分に楽しめました。(ただ、欲を言うと「奇策士・とがめ」の【奇策】[?]の出番がなかったのが、残念。)
前半は、「奇策士・とがめ」が「七花」の口癖を決めようと・・・面白いのですが「正直、くだらない」【やり取り】(※2)が続き、今後の展開について不安になっていました。
《後半にて一気に心配を払拭してくれました。》
※1 「七花」命名。今回は、【真庭忍軍】「十二頭領」の一人は「やられ役」にて退場です。
※2 面白かったですよ。特に「とがめ」の口癖『ちぇりお!!』での「ツッコミ」・・・。
頁数が少なくてすぐに読み終わってしまうので、「満足か」と問われると「もう少し読み応えが欲しい」との回答ですが、まだまだ【続き】がありますので。
(記:スッタコ小僧)
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