【書籍】『姿なき殺人』読破
「ギリアン・リンスコット」著、【2000年・英国推理作家協会賞の最優秀歴史ミステリ賞】受賞の「女権拡張論者ネル・ブレイ」シリーズ第8作目です。(「訳者あとがき」より・・・。)
「女権拡張論者ネル・ブレイ」シリーズ・・・本作を読むまでその存在を全く知りませんでした。
賞を受賞した事によって、本作のみ翻訳されたのでしょうか・・・。
最近、国内の作家作品ばかりに偏っていたので、外国の作品を図書館で物色した結果、前述の【最優秀歴史ミステリ賞】受賞に惹かれて、読む事にしました。
【歴史】とついていたので、ちょっと「難しいかな。」とも思ったのですが、色々と外国の歴史/事情に思いを馳せるのは嫌いではないので・・・。
上記「懸念」は「杞憂」に終わりました。
拍子抜けするほど【歴史】に関して、《出てきません。》
逆に【期待を裏切られた】感がするくらいです。(身構えていた分、反動が大きい・・・。)
あまり珍しくない普通の「推理小説」というか、どちらかというと「サスペンス小説」になってしまっています。
私の読み込み不足およびその時代背景に関する知識不足が原因でしょうか。
【謎】も分かりすぎるくらい「手掛かり」が提示されていて、「謎解き」を楽しむといった楽しみ方もできませんでした。
どうなんでしょう、最近【奇抜な】作品ばかりに触れてきたので、感覚が麻痺しているのでしょうか・・・。
それとも【どこかで類似の動機・犯人の作品】を読んでしまっていたためでしょうか・・・読んでいる最中および読了後、目立った感想・印象がありません。
最後にストーリーを少し・・・。
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第一次世界大戦終結直後の英国にて婦人参政権が認められた議員選挙・・・。
主人公「ネル・ブレイ」は立候補したいのですが、お金がない。
そんな時、友人の紹介で「資金提供」をしてくれる【婦人】が・・・。
事情を聞きに向かった所、その【婦人】は花火に仕掛けられた火薬で爆死した立候補者の未亡人・・・。
彼女が犯人と疑っている「対立候補の邪魔」と「事件の捜査」のために主人公を立候補者にしようとの考えでした。
しかし、立候補した主人公を含め全ての立候補者に対して【魔の手】が・・・《一体「誰が」「動機は」》。
と《一体「誰が」「動機は」》から、邦訳のタイトルを「姿なき殺人」としているのでしょう。
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(記:スッタコ小僧)
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