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2007年12月12日 (水)

【書籍】『刀語 第一話 絶刀・鉋』読破

 「西尾維新」著・イラスト「竹」コンビで贈る「対戦格刀剣花絵巻(たいせんかくとうけんかえまき)」「剣劇活劇時代劇」・・・だそうです。

 『刀語』(かたながたり)、『絶刀・鉋』(ぜっとう・かんな)の巻です。

 毎月一冊ずつ12ヶ月連続「書き下ろし」という(いわゆる)【月刊誌】の試みをしています。
 現に2007年12月で本『刀語』シリーズは完結しているようです。

 初め書店で本作を見たとき、「ボリュームが少ないなあ。(薄いなあ。)」と思っていました。

 ただ、実際に『第一話』を読了すると

タイトルにあるように刀鍛冶「四季崎記紀」(しきざききき)の残した十二本の【変体刀】の一本とそれを所持する敵との対決
※詳細は後述。

に絞られている【(ストーリーの)簡潔さ】は感じましたが、【短さ】は感じませんでした。(読了後、満足する内容になっていたんだと思います。)

また、今回は

主人公(?)
「虚刀流(きょとうりゅう)」七代目「鑢七花」(やすり・しちか ※男)

ヒロイン(?)
尾張幕府家鳴(やなり)将軍家直轄預奉所(あづずかりたてまつるところ)軍所(いくさどころ)総監督
【奇策士】(きさくし)「とがめ」※女

の《出逢い》が描かれています。
不定期で長く続くシリーズが多い中で、しっかりと完結が見えているというのも読むのに安心感を感じました。

「虚刀流」について説明するとまあ字のごとくというか、

 日本刀・・・「長いから斬りやすく」「重いから斬りやすい」
 しかし、利点は逆に【弱点】であり、
 「長いから振り回しづらく」「重いから振り回しづらい」
 【弱点】を無くすことが最強への道・・・「刀を使わない剣士こそが真の剣士」
 拳法ではなく、あくまで剣法・無刀取りですらない殺人剣術

・・・だそうです。

主人公は父親でもある六代目と姉の三人で、ずっと「不承島」(ふしょうじま)と呼ばれる島に「島流し」により幼少時代から住んでいたのですが。

刀鍛冶「四季崎記紀」作の【天下を左右する】とも言われる刀・・・
千本あるのですが、その中の完成形とも言うべき【変体刀】十二本を集めるため【奇策士】「とがめ」が動きます。

収集任務を課した「忍者」は「一国を買えるという刀」・・・お金に引かれ裏切り、「剣士」は刀の魅力に取り込まれて裏切り。

そこで「金で動かない剣士」「剣を使わない剣士」として「虚刀流」に賭けたのですが・・・。

 敵・刀共に個性的で面白いです。(『バジリスク』[コミック]を思い出しました。)

戦闘描写部分にていまいち各技の凄さが伝わってこないのですが・・・でも著者お得意の【言葉】の勢いでイメージできます。

最後に十二本の刀の名前を・・・

絶刀・鉋(ぜっとう・かんな)
斬刀・鈍(ざんとう・なまくら)
千刀・鎩(せんとう・つるぎ)
薄刀・針(はくとう・はり)
賊刀・鎧(ぞくとう・よろい)
双刀・鎚(そうとう・かなづち)
悪刀・鐚(あくとう・びた)
微刀・釵(びとう・かんざし)
王刀・鋸(おうとう・のこぎり)
誠刀・銓(せいとう・はかり)
毒刀・鍍(どくとう・めっき)
炎刀・銃(えんとう・じゅう)

(記:スッタコ小僧)

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