【書籍】『QED 河童伝説』読破
おなじみ(?)「高田崇史」著の『QED』シリーズ、推理小説です。
タイトルから分かるように【河童】に焦点を当てています。
本シリーズを読まれている方は分かると思いますが、【鬼】や【天狗】と同様に【河童】も伝説上の生き物ではなく、端的に言うと当時【朝廷に虐げられた人々】を示しています。
本作品では、【河童】の特徴である
・頭の皿の水が乾くと死ぬ
・相撲好き、キュウリが好物
・数々の悪戯
・指が三本の場合あり(※)
・鉄(カネ?,金物)が嫌い(※)
(※)は私は知りませんでしたが・・・。
に対して、説明(由来を解明)してくれます。
人が残していった歴史・・・当時の権力者によって隠された【裏の歴史】についての知識を教えてくれます。(本作品でも本当の権力者/黒幕が・・・恐い話です。)
上記【裏の歴史】が本当の【真実の歴史】かどうかは、生き残っている人など存在するべくもないので、こちらも書物より読み解いた結果なのですが。
本作品は一応「推理小説」なので、今回も「殺人事件」を盛り込んでいます。
今作品では、遺体の「左手」「左腕」が切断されるという謎を展開しています。
河童の左手が切断されたという昔話に紐づけているのですが、きちんとした【切断理由】を設定・解明してくれているという点で、シリーズの中でも若干【事件の方も】興味深く読める内容となっています。(プロローグにて惹きつけることも成功しています。)
シリーズ途中から登場し、探偵役の「桑原崇」と対極というかライバル(?)とも思われる「御名形史紋」も(電話がメインですが)登場してきます。
今後も彼(「御名形史紋」)がシリーズを通してどのような役割を担っていくのか楽しみです。
また、色々な知識を仕入れる事ができました。ただ、今後どれだけ覚えていられるかは微妙ですが・・・。
シリーズ作品のほとんどに該当するのですが、本作品を読む時には「地図」と「辞書」を手放すことができません。
私に「地名」と「漢字」の知識がないのが原因ですが・・・基本的に旅行など遠出をすることが少ないので、日本国内なのに未だに「ピンと来ない」地域があります。
(記:スッタコ小僧)
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