【書籍】『ボーン・コレクター』読破
「ジェフリー・ディーヴァー」著の【ジェットコースターサスペンス】です。
主人公はご存知、四肢麻痺捜査官「リンカーン・ライム」シリーズの記念すべき第1作目です。
最新作(?)『12番目のカード』と本作を除いて全て【読破】していましたが、やっと第1作目を読む事ができました。(古本屋で文庫版[上][下]2冊を各100円で、購入しました。)
本ブログ開設以降に読んだシリーズ作品の何作かについては、別記事にて記載しています。
上記「記事」内でも記載しておりますが、この第1作目の【映画版】が私に「ジェフリー・ディーヴァー」の作品に触れるのを遅らせた原因です。
原作を読んだ後は、はっきりと言えます。
【映画版】は原作と比較すると「相当ひどい内容」でした。
人物設定と一部の被害者の描写以外は、全く原作とは似ても似つかない作品です。
【映画版】の出来の悪さを痛感・再認識させてくれました。
ただ、1点「褒める」とすれば【映画版】は原作の「ネタバレ」になっていない事です。
犯人の動機・正体を含めて・・・。
お陰で本作品を最後まで「ハラハラ、ドキドキ」と読む事ができました。
上記から、【映画版】を良い方向へ解釈すれば・・・
「原作を読んでいない人にも楽しんでもらおう。ただし、原作の作者お得意の【どんでん返し】まで明かしてしまうと原作を読んでいない人に悪いなあ。いっその事、内容を大幅に変えるかあ・・・。」
と原作未読の人を考慮に入れて【映画化】したのかな・・・まあ、あの配役からは原作小説の人気に目をつけた「大ヒット」狙いなのですが。
今回は、本当に【犯人】と思わせる人をたくさん用意してくれました。
「絶対、当ててやろう!!」と身構えていたのですが・・・犯人・動機まで最後に著者にやられました。
内容はスリリングで読むのをやめる【やめ時】が見つかりません。
犯人の被害者誘拐⇒犯行の【手がかり】(予告)をわざと残す⇒ほんのわずかな【手がかり】から被害者の居所を・・・果たして救出は間に合うのか・・・。
「ライム」率いる捜査本部と犯人との頭脳合戦が止まりません。
ちょっと難点を言えば、「最後のあの終わり方は・・・」という点です。
【映画版】にて、本著者の作品を誤解している人は、原作を読む事をお勧めします。
前述しましたが、【映画版】とは全く別物です。
また、映像では伝わりにくかった各登場人物の心情が良く分かり、いいアクセントになっています。
(記:スッタコ小僧)
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あらすじ
犯罪都市ニューヨーク。強盗、恐喝、強姦。マンハッタンでは、泡のように湧き出す。
人智を超える異常極まる事件を解くのは、ベッドから動けない男の頭脳だった……。
女性巡査アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)が、遭遇した異常事件は、指以外すべて埋まった謎の遺体だった。
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